子犬の生活

第58回 全日本大学サッカー選手権大会1回戦

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◆立命館大学 0-1 福岡大学 @NACK5スタジアム大宮
◆中央大学 2-0 中京大学 @NACK5スタジアム大宮

 久しぶりの更新になります。ジェフ関係の話は色々ありますが、どれも書いているうちに内容が変質してしまい、落とし所に困っている状態なので(当分書き終わらない気がします)、今日は別のネタについて書きます。

 さて、本題ですが、近場開催だったこともあり、散歩がてらに、全日本大学サッカー選手権(通称:インカレ)の1回戦を観てきました。大学サッカーを観るのは、今年の正月に観た前回大会の決勝戦以来になります。その時は、両チームとも、組織としての完成度が非常に高く、引き締まった好ゲームを見せて貰うことができました。この点に関して言えば、1年単位で選手が大幅に入れ替わるJFLのチームよりも、最低4年間は継続した育成ができる大学の方が上かもしれないという印象を持ちました。

 また、前回大会決勝では、幸運にも、母校の優勝を拝むことができて気を良くしたので、余計に大学サッカーに対しての思い入れが強くなりました(という割りには今年度初めての観戦ですが・・・)。さらに、3年生に光る選手が何人かいて、その成長が気になっていたということもあり、実際にこの目で確かめようと、NACK5スタジアムまで足を運んだというわけです。

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■第1試合

 実は、この日のNACK5は、2試合予定されていました。第1試合は、立命館大学 vs 福岡大学で、U-20日本代表のFW永井謙祐選手を擁する福岡大学は、優勝候補とされていることもあり、注目していたのですが、のんびり出掛け過ぎて、後半最後の方しか見ることができませんでした。

 試合は、予想通り、福岡大ペースで進んだ様ですが、チャンスをなかなか決めることができず、前半は0-0で折り返し。後半、中盤の選手が豪快なミドルシュートを決め、福岡大が何とか1-0で勝利。終盤、立命館に押されるヒヤヒヤものの勝利でしたが、順当に準々決勝に駒を進めました。


■第2試合の注目選手

 第2試合で、当初、注目していた選手は、いずれも中大の選手ですが、3人いました。 
 
 まず、1人目は、昨年の決勝戦で良い選手だと思ったボランチのMF村田翔選手。昨季の決勝では、ボール奪取力に加えて、長短のパスでゲームを作り、さらには正確なFKでゴールを演出するという多彩な能力を見せてくれました。今季は、10番を背負い、主将を務め、関東リーグではアシスト王にも輝いたということで、その成長度には大きな期待がありました。そういえば、村田選手は、11月にジェフの練習にも参加したそうで、個人的には入団することを凄く期待していたのですが、残念ながら、ジェフからのオファーは無かった様で、水戸への入団が決まった様です。 モッタイナイことしたんじゃないかなぁ?大輔2世になったかもしれないのに・・・

 2人目は、名古屋への入団が決まったDF新井辰也選手。去年の決勝でも見た選手ですが、背が高いファイター型の屈強なDFという印象で、セットプレーでも、高い打点のヘディングを武器に相手の脅威になっていた記憶があります。代表歴等は殆ど無い様ですが、J1の強豪チームがオファーを出した位ですから、急成長している気もしました。

 3人目は、U-18日本代表のMF六平光成選手。俳優の六平直政さんの息子さんということでも有名ですが、今季の関東リーグでは、新人王にも輝くとともに、U-18日本代表でも活躍し、日の出の勢いで急成長している選手です。攻撃センスに非凡なものがあるそうなので、そこに注目しました。


■前半
 
  昨季の決勝戦を振り返ると、筑波のスペイン風ポゼッションサッカーという印象に対し、中大は規律正しいプレッシングサッカーという印象でした。

 今季の中大も全く同じ感じで、前線から激しくボールを追う守備と、奪ってからはサイドを起点に仕掛ける速いカウンターが特徴のチームでした。一方の九州リーグを制した中京大も、安定した守備力が武器のチーム。特に、上背のある選手が揃っている中盤は、展開力にやや欠けるものの、玉際に強く、簡単には競り負けない所が大きなストロングポイントになっていました。

 システムは、両チームとも中盤ボックス型の4-4-2。守備力に秀でたチーム同士の戦いということで、序盤は互いにコンパクトな陣形を保ち、中盤で潰し合う展開でした。

 攻撃に関しては、中大はサイドから攻撃を作ろうという意図は見えたのですが、相手の激しい守備の前にビルドアップでミスを連発しては、相手のカウンターを浴び、攻撃のリズムが作れませんでした。六平選手や村田選手が前を向いてボールを持つと、何かが起きる雰囲気はあったのですが、前半は2人ともプレーに思い切りが無く、セットプレー以外では殆どチャンスが作れませんでした。ピッチが固い影響もあったのかもしれませんが、やや精彩を欠いたプレーに終始した感がありました。

 一方の中京大は、極端に退いているわけではないのですが、中大に比べ、両サイドが守備重視で積極的に前に出て行かないため、相手のミスに乗じたカウンター以外では、バックラインから中盤を飛ばしてFWを狙ったロングボール一辺倒という感じで、単調な攻めを繰り返していました。

 前半は、そんな感じで、正直言って両チームとも内容に乏しい展開でした。気温が低く、ピッチコンディションが悪かったことも多少影響していたのかもしれませんが、もう少しパスを繋ぐゲームが観れると思ったので、前半はやや拍子抜けという印象でした。


■後半

 後半、ようやく試合に動きが出てきました。中大が得意とするパスを繋いで、サイドを突破する攻撃が実りはじめ、徐々にシュートチャンスが増えていきました。また、中盤の選手の思い切りも良くなり、ミドルシュートを狙うシーンも増え、徐々に中大ペースになっていきました。

 しかし、試合はスコアレスのまま動きません。というのも、中京大のGK辰巳正矩選手のセービングが素晴らしく、中大の至近距離からのシュートを物凄い反応力でことごとく弾き出し、ゴールを死守し続けたからです。少なくとも、3点は防いだと思います。それ位、素晴らしい集中力でした。それにしても、中京大は恐ろしく守りの堅いチームでした。DF、MFは、みんな背が高く、中大はサイドを攻略しましたが、センタリングを中で簡単に跳ね返され、効果的なシュートシーンに結びつきませんでした。逆に、そこから素早い反転カウンターを浴びて大ピンチという展開もあり、試合は1進1退でなかなか動きませんでした。

 0-0のまま、試合はPK戦にもつれこむかと思われた70分。中大のMF六平選手のアクロバティックなプレーから、ゴール前で混戦になり、MF柴橋選手が頭で繋いだボールを、FW新田選手が押し込んで、ゴールネットを揺らし、ようやく中大が先制。これで、長かった均衡が破れ、試合が急激に動き出し始めました。

 1点を取らなければ敗退してしまう中京大は、攻撃のカードを次々と切り、前掛かりになって攻め始めました。試合は薄氷を踏む様なカウンター合戦となり、交互に得点チャンスが訪れる様な展開になっていきまいした。お互いにヒヤヒヤもののシュートがあったのですが、GKの好プレーで事無きを得て、終盤戦に。

 試合終了間際の89分。中京大がゴール前でFKを得ると、GKまで上げる捨て身のパワープレーを敢行しました。しかし、これが失敗に終わると、中大のどカウンターを浴び、最後はGK辰巳選手がFW鈴木寛一選手を倒してしまいPK献上。これを、中大がしっかり決めて、中京大は万事休す。下馬評通り、2-0で中大が初戦を制し、準々決勝に駒を進めました。

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■注目選手について

 母校が勝ったので、まあ悪い気はしなかったのですが、中大は、昨年の決勝のイメージがあるので、それを考えると、この日観たチームの完成度は少し低い感じがしました。決して、選手の技量が劣っているわけではないのですが、チーム全体で、もっとしっかりボールを繋げないと、福岡大や流経大、駒大を破って、連覇というのはちょっとキツいんじゃないかなという印象でした。

 まあ、結果は2の次で、注目選手を見たかったので、それについて最後に触れて終わりたいと思います。

 まずは、中大キャプテン村田翔選手。昨年同様、中盤のアンカー的な役回りで、相手の中盤の選手を潰しつつ、両サイドにボールを散らしていましたが、無難というか、安定志向というか、強引さがちょっとなかったかな。もう少し機をみて上がるとか、ミドルを打つとか、そういう積極性をもう少し見せて欲しい気がしました。この日は少しミスが多過ぎたかな?FKの精度もそうでしたが、この日は余り調子が良く無かったのかもしれません。
 
 名古屋入りが決まっているCB新井辰也選手は完全にファイター系DFですね。空中戦に滅法強いです。FC東京の佐原とか、そんなイメージに近い感じです。この試合では、痺れを切らして、インターセプトから豪快にドリブルで攻め上がっていくシーンもあり、スケールの大きさも感じました。名古屋には、吉田、増川、バキ、さらには闘莉王の加入もあり、CBの層は厚くなっていますが、使って貰えれば、そこそこ結果を残す選手ではないかと思いました。
 
 1年生レギュラーで関東リーグ新人賞を獲得した六平光成選手は思った通り、ファンタジスタっぽい雰囲気がありました。ボールを持つと、何か期待感を持たせてくれます。ただ、この日は、シュートチャンスでパスを選択したり、逆に密集地帯でボールを持ちすぎたり、何か消極的な感じを受けました。1年生ということを考えれば、充分過ぎるほどの活躍だったと思いますが、日本代表にも選ばれている逸材。期待は大きいので、もっと積極的にやって良いと思います。チームとしても、もっと六平選手にボールを集めても良いのではないかと思いました。

 中京大は背が大きくはありませんが、素晴らしいセービングを連発したGK辰巳正矩選手がとにかく凄かったです。最後はPKを献上してしまい、試合終了後は泣き崩れていましたが、それ以前のファインプレーが無かったら、ワンサイドのゲームになっていてもおかしくなかったと思います。個人的には、敢闘賞をあげたいです。

 あと、予想外の驚きを見せてくれたのは、終盤に交代で投入された中大のFW奥山慎選手。恐ろしく足が速くてビックリしました。出場時間は短かったのですが、まるで絶頂期の岡野を見ている様でした。中大が勝ち進むとしたら、こういう選手の活躍が鍵になるのではないかと思います。


  次は23日に、平塚競技場と江戸川陸上競技場で準々決勝が行われます。大学サッカーは、戦術・フィジカルとも、レベルが高いので、面白い試合を観ることができます。これからJへの入団が決まる選手も出てくると思うので、興味がある方は、是非生観戦してみて下さい。

 1回戦を勝ち抜いた中大は、23日江戸川で、優勝候補のU20日本代表FW永井選手擁する福岡大との対戦になります。仕事があるので、僕は観に行くことができませんが、母校が順当に勝ち進んでくれたら、また1月6日の国立決勝戦に行きたいと思っています。今日はこの辺で。


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