2015年03月23日

2015 J1 1stステージ第3節 ヴィッセル神戸 vs FC東京 Review

モヤモヤとした開幕戦と第2節を経て、石川直宏という個の存在感でチーム全体の空気感を変えたナビスコカップ対新潟戦。 中1週間の神戸に対して中3日のFC東京。 フィジカル疲労の上に長距離移動を要するアウェイ戦であることが懸念されたが、むしろこの中3日は新潟戦の良い影響力を身に纏いながら迎えられるのではないか、と期待してビール片手にテレビの前に陣取った。

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2015年03月14日

2015 J1 1stステージ第2節 FC東京 vs 横浜Fマリノス Review

良くも悪くもヨーロッパ中堅の監督同士の対戦、という感想を引きずりながら飛田給駅までの雑踏ゆっくり進んだ。 1年以上ぶりの味の素スタジアムの空気はどこか暖かく、慣れ親しんだ場所に戻ったことが少し嬉しかった。 ただ、その雰囲気がなければなんとも遣る瀬無い感覚で歩いたのかな、と思うと僕にとってはその雰囲気が救いだったようにも思う。

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2015年03月08日

2015 J1 1stステージ第1節 ガンバ大阪 vs FC東京 Review

武藤の同点ゴールが決まった瞬間、テレビの前で「よっしゃー!」と声を出すと、床に座り込んでしまった。 なんだかそれまでのイライラとした感情を我慢していた疲労が出てしまった感じで。 若きエース同士の対決や、ガンバの先制点に直結する明らかな誤審もあり、試合内容以上に話題豊富な試合になってしまった感がある。

守備は及第点

前半失点するまでの間、非常に集中した良い守備ができていたのが印象的だった。 特に梶山は攻撃で前に出るよりもポジョショニングに非常に気を使い、バイタルを左右に細かく位置を修正して、前半10分までの間に3回相手のパスをカットするなど、その効き目は覿面だった。 またパトリックにはマンマーク気味にカニーニを貼り付け、フィジカルモンスターをほぼ封殺していたと言える。 何度かスピードで振り切られるシーンはあったものの、追走する際のコースはパトリックとゴールの間に自身を置けるように追走し、最後には少しでも足を出してつま先でボールを弾くようにしてシュートまで持ち込ませないようにするなど、セリエAで並み居る名手と渡り合った経験値を感じさせた。 何度か相手マークを外してしまっていた場面があったが、これは試合感を戻していくしか仕方がない。

そういう意味では目立って守備が甘かったのは2、3度ではなかったか。 特にパトリックのポストプレーから宇佐美とのコンビネーションで崩されたシーンは、中盤からの当たり、DFのパトリックへの寄せの甘さが連続してしまったが、この点は試合を積んでいけば戻ってくる点なのであまり心配する必要はないように思う。 2失点したものの、守備面では全体的に及第点を与えられるぐらい組織立って守れていたのではないかと感じた。

乏しい攻撃の形

守備面は昨シーズンの14戦負けなしにも現れるたように、昨シーズンから大幅に改善されているポイントだ。 一方で攻撃の形は相変わらずサイド一辺倒になっている。 この試合では前田という高さがあったので、サイドからの放り込みでチャンスを演出できたものの、試合終盤の攻勢に出た段階での攻撃の大半はサイドからのものが殆どだった。 試合全体を通しても、ガンバ守備陣はセンターバック二人がしっかりと真ん中に張ってクロスボールに対応。 DFラインに吸収されずにしっかりとポジショニングしたMF陣がセカンドボールをしっかりと拾いに行くため、サイドからの攻撃を受けても自分たちのボールにできるという自信が垣間見えていた。

全般的にFC東京の攻撃は、サイドを封じられて中にボールを戻させられると、そこからのアイディアに乏しい。 前田が何度も動き直しているにも関わらず、そこに的確なパスを出せるだけの選手がいない。 米本はせっかく良い形でボールを奪っても、その後のパス能力が乏しい。 羽生も攻撃面ではスペースメイクに秀でた「水を運ぶ」人。 唯一終盤の攻勢で梶山が攻撃で見せた、ワンタッチで相手バイタルを攻め込むシーンが光明だったように思う。

サイドからの攻撃をするな、とは決して思わないが、真ん中でのアイディアがあるから外が効果的になるわけで、外が効果的になれば中でアイディアを使えるだけのスペースが生まれる。 怪我で途中交代した太田の交代出場した丸山にしても、良いキックを持った選手がサイドにいることは確かなので、より外を効果的に使うためにも中の攻撃の精度を上げていって欲しい。 トレスボランチで守備面強化も良いが、攻撃に転じる際に前田や武藤の動きに対応出来るパサーは絶対的に必要だ。 今のところは梶山に期待するほかないのが実情か。 シーズンを通して期待出来る攻撃だったかというと、今日の時点では期待何できない、というのが正直な感想だ。

90%はミッション成功したガンバ

ガンバについて。 2−0というスコアから、FC東京の圧が強くなってからばたついてしまった。 特に70分辺りまでは完璧なまでの守備を見せていたと思う。 先に述べた通りセンターバック2枚、岩下と丹羽はサイドからの攻撃に対してしっかりと弾きかえすし、真ん中からの攻撃に対しては明神と遠藤が突っつき、そのこぼれを大森や倉田が献身的に拾い上げるという、完璧なパターンができていたように思う。 ただ、見ていてチャンスだな、と感じたのは、あの流れでリンスを投入したことだった。 75分に武藤が1点差に追いつくゴールを決めた後「仕上げのリンス」を投入したわけだが、明らかに東京の圧が強まっている時点で攻撃に転じるための手を打ってくれたのはラッキーだった。 例えば阿部浩之を投入して、中盤のスペースを埋めさせながら攻撃に転じるスイッチ役にされた方が怖かったというのが正直な思いだ。 後、欲を言えば、岩下と丹羽の二人は非常にソリッドで個に強い良いセンターバックだと思うが、ビルドアップで貢献出来るタイプとは言えない。 足元に長けるCBが一枚いると、攻撃に転じる際により遠藤を活かせるように感じた。

審判について

プレーヤー経験もあるし、審判としても経験があるので敢えて言っておきたい。 この試合であったボールがラインを割ったことに対しての誤審は看過出来るものではない。 それが得点に繋がろうが、繋がっていなかろうが、明らかに割ったボールを目視していながらもプレーを止めていない点については擁護の余地がない。 (写真類ではホイッスルを口に当て、コーナーのジャッジを示そうとも見える) サッカーに誤審があるのは付き物であり、どちらかと言えば仕方がないと切り替えてしまうのが僕のスタイルだが、問題は誤審が起きることではない。 「同じ審判」が「何度もミスを繰り返す」ことだ。 過去からJリーグの審判員は同じ人が同じように、クリティカルミスをしている。 そしてその度に、リーグは黙して語らず、ファンの声が大きくなってから初めて「研修」などの処罰を下している。 もはやこの構図には無理がある。 選手は一度でもクリティカルミスをすればベンチにすら入れない可能性もある。 その後の選手人生が大きく狂う可能性もある。 しかし審判にはその緊張感がない。 いつになったら変わるのか。 海外メディアのように、外圧からプレッシャーに晒されてからでは変わることは難しい。 むしろその外圧で潰れてしまう。 Jリーグが本当に審判を守りたいのであれば、自分たちの手でしっかりと審判を律し、間違いは間違いと認めることだ。

この論拠は当ブログで好評を頂いた西村審判の「死ね」発言以来から変わっていない。 守るということは家の中に閉じ込めることではない。 外の世界を見せながら、その「常識」に背いた場合はきちんとそのことを指導徹底することだ。

一方で、岡部主審のジェスチャーがあったとしても、動きを止めてしまった東京の選手たちを擁護する気は僕にはない。 子供の頃から「笛がなるまで止まるな」と言われていたし、今でも自分のチームの選手達にそう言っているし、自分の判断が間違っていれば、DFは自分のチームをピンチに陥れる。 だからこそDFは笛が鳴るかアウトオブプレーが確定するまで足を止めてはいけない。 それが僕の念持だ。 ##

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2014年06月20日

日本vsギリシャ Review 〜終わっちゃいねーよ〜

ボールポゼッション:74.9 : 25.1 パス成功率:90% : 65% パス成功数:495 : 115 シュート数:18 : 9

スタッツを見出すときりがない。 これだけ大きな差を付けながらも勝つ事が出来なかった。 ギリシャが11人であろうが、10人であろうが、試合に勝つか引き分けるか負けるか、という事柄には決定的な違いがある。 それは得点を決められるか、であるし、そこに行き着く迄のプロセスがある。 残念ながら日本にはその「勝ちに向けたプロセス」を見出す事は出来なかった。

次なるコロンビア戦での絶対的勝利を信じながら、この日のパフォーマンスをいつも通り振り返ってみたい。

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2014年06月18日

日本vsギリシャ Preview~勝利への3つのポイント

先制しながらもドログバ投入から僅か4分で成す術なく逆転負けを喫したコートジボアール戦。 日本代表は残るギリシャ戦とコロンビア戦を勝ちに行くしか決勝トーナメントへの道はない、と言っても過言ではない状況に置かれてしまいました。 どのようにしてこの苦境を乗り越えるべきか。 改めてメンバー構成から検討してみたいと思います。

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2014年06月16日

日本vsコートジボアール戦 Review

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/stanger/article/125で予測した通りに、山口と長谷部のダブルボランチでスタートし、記事には書かなかったが森重が先発して始まった試合。 最後は予測した通りにジェルヴィーニョにやられて、予想とは逆数の1-2での敗戦。 朝8:30から県内のスポーツバーに集合してチームの選手や親御さんと観戦したこの試合。 最後には 「コーチがジェルヴィーニョって言って、2-1なんて言うからその通りになったじゃないか!」 とやけっぱちな八つ当たりを選手から受けると言う、なんとも泣きっ面に蜂という状況に・・・。 それだけ老いも若きも期待をし、待ちに待ったこの日。 残念なスタートになってしまいました。

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2014年06月14日

いよいよ!日本代表vsコートジボアール戦 Preview

6月15日午前10時、いよいよ日本代表がブラジルワールドカップの初戦を迎えます。 コートジボアールのこれまでの戦いぶりを全て観られるわけでもないので戦況も含めた予想が立て辛いですが、やはりこういう時にはネットが役立ちますね。 特にイングランドを中心とした海外 ネットメディアでは、詳細な各チームレポートが見られたり、面白い分析がなされていたりと、非常に興味深いネタが満載なので、今回は日本代表初戦直前として記事投稿したいと思います。

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2014年06月05日

Headphoneとワールドカップ〜少し変わった楽しみ方〜

手前味噌で恐縮ですが、Appleによるbeats買収の投稿で予測してみたことが現実になりそうな感じです。

今日Twitterを観ていたら音響・映像機器でマニアにおなじみフジヤ・エービックさんの呟きが。

んじゃ、このbeats Studio2 Samuraiってのが何かというと、
beats_V2_Samurai_LTD_02-482x510
サッカー日本代表のユニフォームカラーをあしらったbeatsのヘッドフォン(HP)なんですね。
サッカーオタクでHP好きにはたまらない代物です。

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2014年05月29日

Football / Stadium とは誰の物か

インターネット上で一つの記事を読んで非常に気分が悪くなった。

(当該記事)
本田圭佑主体の日本代表は限界である。
キプロス戦全採点(webスポルティーバ) – ブラジルワールドカップ特集 
スポーツナビ http://brazil2014.headlines.yahoo.co.jp/wc2014/hl?a=20140528-00010003-sportiva-socc

Number等のスポーツ媒体にも寄稿している杉山茂樹氏の記事だ。 僕が気分が悪くなったのは、本田の是非の問題ではない。
事実5月27日に行われたキプロス戦では本田は精彩を欠いていたと言える。 
ザッケローニ監督が言うように「フィジカルを鍛えた」キャンプの後、という事を度外視すれば、本田本人が持つパスセンスやゴール前への飛び出し、ミドルシュートといった攻撃のタクトを揮るには多いに不満が残る、という点では氏の言う通りなのかもしれない。 
ただ、当該の本田バッシングに対して反対意見を言えば、本田はフル出場し、チームで最も走行距離が長かった。 彼のポジションからすれば、どれだけ下がってボールを受け、前線(相手のバイタル)まで顔を出しているかが容易に想像出来る点を氏は完全に無視している。

僕の言いたい事に戻る。 僕が正直「どうしてこうまでもエラそうに高邁に物が言えるんだ」と思ったのは以下の記事冒頭の引用部分だ。

(以下引用)
" W杯に出場する日本代表の壮行試合は、演劇でいうところのゲネプロにあたる。国内で見せる最後のリハーサル。最終チェックの場だ。
半分期待を寄せつつも、半分厳しい目で見つめる、いわばダメ出しの場だ。スタンドに駆けつけるべきは、良いプレイには拍手、悪いプレイにはブーイングができる、愛情溢れる目の肥えたファンだ。
単純なクロスに大歓声をあげたり、大久保の登場に黄色い声援を送るファンではない。 W杯の壮行試合はこれが5回目になるが、観衆の批評精神は98年、2002年より低かった。場内のムードは過去最低といいたくなるほど緊張感、緊迫感に欠けていた。W杯で上位進出をもくろむ集団を応援するに相応しい観客とは言えなかった。
昨日ファンになった人も、何十年も応援している人も、チケットを横一線になって「ヨーイどん」で購入するネット販売の仕組みに問題ありと言いたくなる。 
とても素人っぽい観衆に囲まれて、国内最後の試合に臨むことになったザックジャパン。試合内容も推して知るべし、だった。"
(引用終了)
引用元:http://brazil2014.headlines.yahoo.co.jp/wc2014/hl?a=20140528-00010003-sportiva-socc

「とても素人っぽい」!?
この言葉の意味を氏はどう感じているのか。
フットボールとは一体誰の物なのだろうか。
お世辞にも読者諸氏から好かれているとは言えない、ある種「炎上マーケティング」を地で行く氏に噛み付く必要も無いのかもしれないが、ワールドカップイヤー、開幕直前だからこそ言いたくなった。

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2014年05月19日

サッカーで出来ることはなにか〜コナー・ザ・クラッシャーから学んだ事〜

この動画を見て考えた。 果たしてこの大人が少年に何かを与えたのか。
それとも彼が大人に沢山の事を教えたのか。

WWEから「コナー・ザ・クラッシャー」へ捧ぐ5分19秒のプレゼント

ふと立ち止まって考えてみる。
常日頃僕らは子供達に「与える」「教える」と自然に考えている。
が、コナー君がHHHをパンチし、カバーしてカウントの瞬間、周りにいるWWEスターの表情を見てみると、彼らは本当に楽しそうだ。
コナー君がマイクに向かって「Wrestle Mania!」と叫ぶ後ろでファンサービスをするビッグ・ショーが満面の笑みでコナー君を見つめている。
僕はこの動画を見て泣いた。涙を流した。嗚咽した。
その一方で自分の身に置き換えて考えた時に、サッカー・ファミリーの一員としてサッカーで出来る事はなんだろう、と思った。

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