蹴鞠談議2

2015:J2:35節:H:vs水戸ホーリーホック「好調の要因と来季への課題」

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岡山vs水戸:3-0 得点者:24矢島 慎也、14押谷 祐樹(33伊藤 大介)、14押谷 祐樹 観客数:4,346人 天候/気温/湿度:晴/25.7℃/31%

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:塚田 智宏:3.0 副審:松井 健太郎、権田 智宏:3.0

H:岡山

監督

長澤 徹:2.5

スタメン

14押谷 祐樹:1.5 33伊藤 大介:2.0、19片山 瑛一:2.5 25田所 諒:2.5、24矢島 慎也:2.5、8渡邊 一仁:2.5、21加地 亮:2.5 4近藤 徹志:2.5、35岩政 大樹:2.0、39篠原 弘次郎:2.0 1中林 洋次:2.5

リザーブ

GK:22椎名 一馬 DF:6竹田 忠嗣 MF:17島田 譲、26田中 奏一、15三村 真 FW:7黄 辰成(ファン・ジンソン)、13久保 裕一

途中交代

33伊藤 大介→7黄 辰成(ファン・ジンソン):3.0 14押谷 祐樹→17島田 譲:評価不可 19片山 瑛一→13久保 裕一:評価不可



A:水戸

監督

西ヶ谷 隆之:3.0

スタメン

7鈴木 雄斗:3.0、39馬場 賢治:3.0 10船谷 圭祐:3.0、33石川 大徳:3.5 8岩尾 憲:4.0、22内田 航平:3.5 3田中 雄大:3.5、26宋 株熏(ソン・ジュフン):4.0、17新里 亮:4.0、2田向 泰輝:3.5 1本間 幸司:3.5

リザーブ

GK:21笠原 昂史 DF:5金 聖基(キム・ソンギ)、6石神 幸征、24細川 淳矢 MF:なし FW:11三島 康平、19山村 佑樹、34吉田 眞紀人

途中交代

33石川 大徳→19山村 佑樹:3.5 26宋 株熏(ソン・ジュフン)→24細川 淳矢:3.0 7鈴木 雄斗→34吉田 眞紀人:評価不可

2、レビュー

2-1:3年ぶりの津山開催

津山開催は1勝1分3敗と勝率は実は良くなかった1戦。 前回までの状況と違い近場の臨時駐車場が利用できないという事で、少し距離を歩かないと行けなかった。 私自身その辺り戸惑ったが、比較的近い津山工業高等専門学校に止める事が出来た。 私の知人は、8時ぐらい付いた方もおられ、近場の駐車場に止められたみたいです。 しかし、やはり岡山県内とはいえ、スタジアム規模や利便性の悪さという事であり、Cスタ程の観客は入らなかった。 また、このスタジアムは現状の環境では、J1での試合は開催できない。 もし、J1定着する事が現実的となった場合、県外での開催を避けるためにもこのスタジアムの改築や新スタジアムの建築も検討すべきであり、岡山サッカー界を取り巻く課題と言えるだろう。

2-2:試合開始から見えるハードワーク

攻撃では、スペースへ走るというフリーランとサイドの上下動。 守備では、前線から始まる中盤と連動したハイプレスと寄せ。 この試合では、攻守での走る質と量が際立った。 それは、サイドチェンジの成功率に現れ、水戸のサイドチェンジが成功率が低かったのに対し、岡山は逆に成功率が高かった。 岡山のプレスに対するプレッシャーにより、水戸のパスの質を狂わる事が出来た事で、ミスを誘発する事が多かった。 逆に岡山は、しっかり走るべき所へ走っており、ゴール前へのパスを引き出す事が出来ていた。 この様に走力は、パスの精度と連動性をより高め攻守でアグレッシブさを生み出す事が出来る。 試合開始から中盤までは、これを岡山が実践出来ていた。

2-3:裏のスペースへ

ボール奪取後は、すぐに前線へのパスを出し、裏を狙う。 これがチームの共通意識となっており、ここ数試合を見ても的確に嫌な所を突いている。 調子が悪かった時期には、攻撃時に受ける側のポジショニングが悪く、良い場所を探す運動量が少なく、ボールロストに繋がる事が多かったが、この試合も岡山は、その点が良かった。 逆に水戸は、岡山DFのラインコントロールに苦しみオフサイドの山を築き、裏に通せずカウンターからのミドルシュートが多くなった。 その結果、シュートまで至っていても決定機をなかなか作れなかった。 対照的に岡山は、シュートまでは至らなくてもシュートの手前まで行く形を多く作り、水戸に脅威を与えていた。 それが、このスコアの差となった。

2-4:必然的先制点:H:岡山:1-0:24矢島 慎也(PK)

前線へオーバーラップした24矢島 慎也へのスルーパスへの水戸の17新里 亮が、24矢島 慎也を押して倒してしまった事で、岡山がPKを得た。 24矢島 慎也のPKは、1本間 幸司に読まれて触られるも気持ちが乗ったボールは、そのままゴールに吸い込まれて、岡山の先制点。 前述で述べた通り前への意識は高く、33伊藤 大介の惜しいロングシュートの様に裏へのパスとシュートコースがあればシュートという意識は高く、このシーンもそのスペースへ、しっかりボランチの24矢島 慎也が上がった事で生まれた。 これは偶然、39篠原 弘次郎からスルーパスが出た。 偶然、24矢島 慎也がそこに走っていた。 偶然、17新里 亮がファールで倒してしまった。 否、そうではなく、全てチームとしての共通意識の下に生まれたPKであり、必然的なPK獲得からのゴールである。 実際にこのPKを獲得する前のシーンから、39篠原 弘次郎がオーバーラップを試みており、19片山 瑛一がターゲットとして潰れたプレーもあった。 PKを貰う前の流れで、24矢島 慎也も前へのパスからオーバーラップを仕掛けていた。 その動きを察知した39篠原 弘次郎は、精度の高い右足からのスルーパス。 この様に各選手が、持ち味を発揮しており、高い連動性を持ってプレーを出来ているのは、確かである。

2-5:後半も衰えない運動量:H:岡山:2-0:14押谷 祐樹(33伊藤 大介)

夏場に見られた後半に入ると目に見えて下がる運動量の低下は見られず、後半も走力が目立った。 実際後半に入ってもしっかり走るというプレーを何度も繰り返し見られた。 追加点もその形からで、33伊藤 大介が、裏へのスペースを窺う14押谷 祐樹の動きを見逃さず、GKとDFの間を抜ける完璧なスルーパスを4押谷 祐樹に通した。 後は、14押谷 祐樹が、上手い1タッチでのシュートで浮かせて1本間 幸司の上を超えて行くシュートを決めて、岡山追加点。 綺麗なピンポイントでのスルーパスからの14押谷 祐樹の得点。 33伊藤 大介と14押谷 祐樹の真骨頂の素晴らしい得点の流れでした。

2-6:畳みかける追加点:H:岡山:3-0:14押谷 祐樹(39篠原 弘次郎)

群馬戦同様に電光石火の追加点。 中盤戦の鬱憤からかこういった爆発力が今の岡山にある。 何より凄いのが39篠原 弘次郎のフィードの精度。 ロングパスがスルーパスとなり、14押谷 祐樹も激しいプレッシャーを受けて倒れそうになりながらシュートを放ち、1本間 幸司は、一度は弾くもこれもボールに気持ちが乗っており、後方に飛ぶ。 1本間 幸司も懸命に取ろうとするが掴みきれず、ゴールに吸い込まれる。 試合後のインタビューで防がれたと思っていてラッキーなゴールだったという通り、座り込んでいたが、ゴールになった瞬間に手を上げて喜んだ。

2-7:14押谷 祐樹のハットトリックはお預け

その後もゴール前でパス受ける決定機が何度かあったが、何れも試合後のコメントで、固くなったという通り、ものに出来なかった。 ハットトリックを達成していたらクラブ史上初になるし、自身としても初だっただけに意識し過ぎた様だ。 残り7試合、14押谷 祐樹の爆発は必要不可欠であり、今後に残したと考えたい。 今後は、その才能を遺憾なく発揮してもらい、目標である14点以上を決めて欲しい。 2点を取った以降は、14押谷 祐樹自身も意識していたし、チームメイトもオッシーに取らせようという意図を感じるプレーが多かった。

2-8:好調の要因

守備に関しては、下位チームとの対戦が多く、完封出来ていたのは、相手のミスキックに助けられた部分は大きい。 例えば、カウンター時に8渡邊 一仁の横パスをカットされてカウンターを受けたシーン。 バイタルエリアの所で、シュートコースが空いており、ミドルシュートを打たれた。 そこを大宮、磐田、C大阪などの上位チームであれば、枠に飛ばして決められたかもしれない。 ここ数試合を見ても危険な場面は何度かあり、宇宙開発などによって枠外シュートが多かった。 寄せによるシュートコースの限定や1中林 洋次の好セーブもあり、なんとか防いでいるというのが、正直な所だろう。 勿論改善されている点もあり、チームとしての帰陣が速く、遅らせる守備もしっかり出来る様になっている。 その結果、数的不利の場面を作られるというのは、夏場に比べて格段に少なくなっている。

一方で、攻撃に関しては、最初の頃の前へのロングパスやミドルパスでのボールロストが目立った時と比べて成功率が、格段に上がっている。 19片山 瑛一に関しては、ターゲットとしての機能しており前線の起点となっている。 対4バックの時は、身長の低い選手とマッチアップし、フィジカルで押すという場面が目立っている。 33伊藤 大介も連携が増し、精度の高い右足からの決定的なパスが見れる様になったのも大きい。 縦への速さと正確さを兼ね備えた攻撃は、ラインを高くすればスルーパス1本で決めて、ラインが低ければ攻めさせてカウンターやサイドからの攻略を目指し、セットプレーに繋げる。 シンプルながら有効な攻撃で来ている。

攻守ともにこの様に明確な戦い方というのを意思統一出来ており、それが、堅守速攻のサッカーを体現に繋げている。

2-9:来季に向けての課題

やはり、セットプレーでの得点が出来ていない点が問題である。 チームとしては、ほぼ完成しており、ここから来季に向けて、セットプレーの精度を高める事が出来れば、上位を目指せるだけに勿体ない。 ただ、ここに関しては、33伊藤 大介の状態が上がり、7黄 辰成(ファン・ジンソン)が加入で、チームとしてようやく着手を始めた。 結果こそついていないが、決定機を作れており、勝負どころの試合で、得点に繋げて勝利という結果を手にして欲しい。 今季中で、セットプレーを大きな武器にする事は難しく、来季に向けて完成度を上げて行きたい。

また、現段階では出来ているが、夏場の攻守における運動量の低下。 夏場は、前半と後半で運動量が段違いで、運動量が落ちて失点に繋がり、負ける事も少なくなかった。 来季は、ペース配分や夏場限定の戦い方を明確にしていかないと、夏場に苦しむが予想される。 チームとして夏場対策というのがほぼ無策で、補強と柔軟性のある戦い方が求められる。

3、MOM&MIP&満足度

MOM

「14押谷 祐樹」

勝利を決定づける2得点で、勝利を呼び込んだ。 自身最速のペースで、得点を重ねており、目標の14得点が現実を帯びてきた。 運動量の多さと高い決定力が光った。

MIP

「39篠原 弘次郎」

1本のパスで決定的な場面を演出した。 この試合では、精度の高い右足というのを見せつけてのアシストを記録。 そのアシストまさにレーザービームで、ピンポイントの素晴らしいフィードだった。

満足度

7点(10点満点)

堅守は、この試合でも健在。 3-0というスコアで完勝し、これで7試合無敗。 この勢いがどこまで続くのか。 僅かながら希は繋いだ。

岡山から世界へ To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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記事カテゴリ:
2015年ファジアーノ岡山
タグ:
ラインコントロール
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夏場対策
セットプレー
押谷祐樹
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初めまして杉野雅昭と申します。
サカつくをきっかけにサッカー好きになりました。
2002年以来のサッカーファンです。
日本代表やJリーグに興味あります。
2008年以降は、ファジアーノ岡山のサポです。
昔はジェフも好きでした。
海外はバルサです。
何かあれば、こちらまで。
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