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夢を与える

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 いつからだろう。清原の話題が出てくるたびにネガティブな内容ばかりがクローズアップされるようになったのは。いつからだろう。清原がこんなにも格好悪くなってしまったその姿は47歳になる大人としての行動や振る舞いには見えない。そう、わがままを言って暴れている子供のようなのだ。

 野球選手として。彼は紛れもない天才打者であった。18歳の人間がプロで31本もホームランをかっ飛ばすことはもうないだろう。2000本もヒットを放ち、500本もホームランを放った選手は、清原以前では落合博満やら王貞治やら。とにかく有名な選手ばかりである。紛れもなく最後の大スターであり、現代において比肩できるのは松井やイチローくらいなものだろう。それでも、彼は育成に失敗したとしばしば言われることがある。一度も主要となる3冠のタイトルを獲ったこともなければ、最優秀選手に選ばれたことすらない。そして、現役最晩年(主に巨人時代)での残念な行動が明るみになるにつれて「清原ヘイト」はますます大きくなっていった。  憧れだった巨人に指名されずに西武に入団した清原。その時の清原は「愛すべき弟」だった。まっすぐで、人懐っこい。今よりもシュッとしていい男だった彼がヒーローインタビューで口癖にしていたのが「ファンの皆さんのおかげ」。ファンに愛されて、先輩からも愛されて、指導者からも愛された。だが、その憧れだった巨人に移籍してから。彼はあまりにも変ってしまった。というよりも、変わらざるを得なかった。打てば賞賛される。しかし、打たなければ誰よりも真っ先に批判をされる。秋山やデストラーデがいた西武時代では想像しがたいほどのメディアの注目度。弟分のような存在だった自分自身。そして、いきなり守るものがいなくなってしまったのだから。どれだけのストレスといら立ちを心の中にしまっていたのだろうか。  一方で、チームでは松井秀喜が出てきた。高橋由伸が出てきた。話題はそちらのほうに移っていく。清原はやがて邪魔者でしかなくなっていくような。清原はやがて「番長」として徐々にずれて行ってしまう。松井がメジャー移籍をするまではそれでもよかった。良くも悪くも「松井のチーム」だった当時の巨人軍は、清原の自由奔放な振る舞いはある程度許されていたようなものだったからだ。しかし、番長という存在も西武時代の「弟分気質」が抜けきらなかった彼は、次第に巨人にとって本当に邪魔者としてしか認識されなくなっていく。巨人という居場所を追い出され、オリックスでほんのひと時の活躍をした後、2008年に現役を引退した。

 23年というプロでの実績で、彼の発言に「軽さ」があることをぼくは否定しない。その残念すぎる「今」を自業自得と呼ぶ人も多い。前妻へのDVやその他もろもろ。彼の振る舞いを全面擁護することは、ぼくはできない。多くの人に感動を与えてきたあの清原和博とは到底思いたくない。ぼくはとても、悲しい。  それでも彼は。ぼくにとって「アイドル」だった。「スター」だった。ゴジラ松井でもないし、イチローでもない。ぼくにとって彼はすべての始まりで、きっかけだった。どれだけ、大きなホームランを見たことだろう。色々と辛かったあの時期に、清原のホームランでどれだけ救われただろう。自分を守るために「番長」という鎧をまとって男臭い存在感を出していた彼から、その鎧を外してあげればいいじゃないか。本当の彼は繊細でファンを大切にする、本当に愛されるべき存在なのだから。本当は誰よりもやさしい男なのだから。

 だから、ぼくは清原のことを嫌いになれないのだ。いや、いつまでも好きなのだ。もう彼にはプロ野球の指導者はできないかもしれない。もしかすると、同じような失敗をしてしまうかもしれない。悔しくて悲しいけれど、ぼくにはとても彼を助けてあげられるだけの力はない。けれど、清原のことを応援してくれている人、助けてくれる人はどこかに必ずいるはずだ。「これからは人の役に立てるようなことをしていきたい」。清原はドキュメンタリー番組でそう語ったらしい。でも、そんなことを言うのは清原じゃない。  だって、そうじゃないか。尊大で奔放な、でも根っこはやさしくて母親思い。そんな人間味のある男こそ清原なのだ。優等生になってしまって、自分を安売りしてしまうような清原をぼくは見たいと思わない。それに、そのホームランで「人の役には立っている」のだから。

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記事カテゴリ:
野球
タグ:
清原和博
子供
かわいい弟分
やさしい男
人たらし
番長という鎧
残念な振る舞い

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