希望が奇跡の幕開く神宮劇場

男子三日会わざれば刮目して見よ!当ブログは今季も原樹理推しで行きます!

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次の登板の結果を見てから物を言ったほうがハズれたときに恥をかかずに済むからそのほうが得策なのは百も承知の上だが、それでも今のうちから言いたくなる。そのくらいの熱を文字媒体でしかお伝えできないのが悔しいくらいだ。

今年の原樹理には期待できる。

昨冬の台湾ウィンターリーグでまずまずの成績を挙げ故障の影響の不安を払拭した、というところまではそれなりにファンの中でも知られているはずだ。 だが原樹理の今年に入ってからの登板はファームであったり放送のない倉敷でのOP戦であったり、文字媒体の報道が中心にとどまっている。 そんな中、幸運なことに今月4日に1イニングではあるが直接投球を目の当たりにできた私の見立てを書き連ねていきたい。

寒風吹きすさぶ、凍えんばかりの戸田のマウンドに一昨年のドラフト一位、原樹理の名前がコールされたとき、不意を突かれた観衆のどよめきが背番号16を迎えた。 気温は測っていないのでわからないが厚着していても膝は震え手がかじかむ寒さの中とあり、彼の登場前に戸田球場のマウンドを荒らした成田翔、山本哲哉、ジェイソン・スタンリッジの球速は140キロに到達するのが関の山であった。 石川雅規に至っては130キロに満たない球も多く、それだけ切り取ればおおよそプロのそれとは言えないような状態であったが、石川の制球力と宝刀シンカーは調整に来た荻野貴司、福浦和也、井口忠仁にもたじろぐことなく、若手などは赤子の手をひねるようにきりきり舞い。福浦の流石のしぶとい一打とほかの打者の内野安打(奥村のファインプレー一歩及ばず)の2安打に切り捨てる好投ぶりには一足早く開幕投手の指名を確信できた。これぞ大人、というピッチングであった。

そんな石川の好投さえこの男の前座であったのではないか、というほどの雰囲気を6回のマウンドに上がった原樹理は醸し出していた。 まず、面構えからして完全に打者に対峙できているように見えた。昨年のどこか落ち着かない、浮足立った姿はどこにもなかった。むしろ見下して投げられているようにすら見受けられた。ファームと言えどやるかやられるかの世界である。そういう姿勢を前に出すことは決して悪くない。

次に投球フォームが明らかに違う。報道にあった軸足のかかとを上げる「ヒールアップ投法」である。ここが台湾ウィンターリーグの時との一番の違いだろう。一般的に難しいといわれるこの投法に挑戦し、モノにしようとする意欲と投球センスは評価できるだろう。 このフォーム改造は各種悪癖の改善のみならず、高い効果があると私は思う。

一つ目は「間」だ。今までの良くも悪くも素直でアクのないフォームにアクセントが付いた。コンマ数秒の世界の駆け引きでは小さくない武器になるだろう。この間をどう活かすかにこそ原樹理の投手としての本懐がいつの日か宿ることだろう。

二つ目。それは球威である。昨年はスタンドから見ていて「これが146キロ出ているのか?」と首をかしげるほどストレートに力感が感じられず、被打率も.442(データで楽しむプロ野球より)と全く通用しなかった。 だがこの日の原樹理にその面影はなかった。球場の表示はこちらもせいぜい140キロ程度であったが、明らかに勢いが違う。 速球で押す。打者がたじろぐ。速球で押す。苦し紛れに振ったバットが虚しく空を切る。速球で押す。変化球が瑞々しく打者をあざ笑うかのように往き過ぎる。そんな様子であった。 これらのすべてがたった9球の出来事であったということにはもはや驚くしかない。 「良い球」というよりも「凄い球」「恐ろしい球」と形容すべきかもしれない。

1回1奪三振のパーフェクトの斬って取った原樹理はベンチに戻る際小さいながらもガッツポーズをして見せた。その心中は本人のみぞ知るところだが、もしかするとこの新たな試みへの手ごたえから見せた仕草だったのかもしれない。

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試合戦評・感想
原樹理:エースへの道
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原樹理

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男子三日会わざれば刮目して見よ!当ブログは今季も原樹理推しで行きます!

元々いい投手なので、活躍する可能性は十分にあります。

昨年もQS率は高かったですし。

問題は勝負所できっちり抑えられるか、です。彼の場合は。

昨年は援護をもらってもその直後に失点する場面が多かったです。

彼の課題は、能力面ではなくメンタル面であることは、昨年も今年も同じですね。
(彼の投球スタイル的に、メンタルが問われやすいというのもありますが。圧倒的な球や剛速球ではなく、制球や総合力で抑えるタイプなので)

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