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ウィンブルドン決勝前~形にならぬ思いなど

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ウィンブルドン(全英と呼んではいけないようですね)の男子シングルスは、いよいよ決勝のフェデラーvsチリッチ戦を残すのみ。そして私の記事は、全仏3回戦で錦織がベルダスコ相手にやや不思議な逆転勝ちを収めた時以来になります。

この間1か月余、テニス界にもいろんな出来事があり、私も何度か記事を書き掛けました。ずらずらと量は書けるのですが、途中で筆が止まっては首をひねり、原稿をぐしゃぐしゃに丸めてはゴミ箱へポイ(もちろん比喩です)です。自分の中に高揚感がないと、書く記事もダメですね。むりやり感、こじつけ感がそこら中に滲み、背筋がピンとしないものになってしまいます。

特に今、錦織に対するテニスファンの状況は大変なカオスです。ケガと調整不足で実力が出せていないだけ、メンタルを含む一時的なスランプ、疲労蓄積と負傷癖はもはや慢性化、選手としてピークアウトした、もともと体格面のハンディがありトップを獲る夢に無理があった・・・などなど。足元で起きている「停滞」の背景は複雑でファンの解釈も様々です。

不振に喘ぐプロ野球チームのフロント、業績が急降下した会社の経営会議であれば、原因を特定し、有効な手立てを打たねばなりませんが、単なるテニスファンである私は何かを生産する立場になく、唯々、心配しながら、楽しみにしながら見守るだけです。何年かの後、錦織選手が引退するときには、今起きていることの回答も出ていることでしょう。はっきり言えるのは、一発大きな結果が出れば、空気は一変することです。

いずれにせよ、ファンの思いがカオスの時は、万人受けする意見など存在しないと腹を括り、一部の方に響いてくれたらよいと考え、最近のことをつらつらと書いてみます。

<はじめに~この1か月余の出来事と未完記事、断念理由>

・全仏QFの錦織がマレーに敗退

 ⇒ 負け方も含め結構ポジティブに受け止めていましたが、王者ナダルのあまりの強さにうすら寒さを感じてしまいました。書こうとしたことへの高揚感が自分の中でなくなり執筆断念。

・オスタペンコ的GS制覇問題

 ⇒ 全仏のオスタペンコは、スタッツ分析の題材として大変興味深いものでした。決勝は、オスタペンコのW-UEが54-54だったのに対してハレプは8-10でしたが、あの試合でハレプに何が出来たのか結構考えさせられました。男子でビッグサーバーと対戦する相手もそうですが、選手のタイプ、食い合わせによって、UEを出す機会すら殆どもらえない試合というのがあるようです。「初めに結論ありき」の恣意的な考察になり始め断念。

・錦織のラケット破壊問題

 ⇒ テレビ解説の松岡修造が厳しい言葉を発したとウェブ記事で読みました。言葉の「匠み」でもある修造さんが、日本における「松岡修造」の社会的影響を知り尽くす中で発したコメントなので、本音プラスαの要素もあったのではないかと深読みしてしまいます。

 それはさておき、紳士淑女のスポーツたるテニスに求められるマナーレベルは高い一方、道具の構造や代替可能性・容易性の面でプロテニスほど物理的に壊しやすい競技も珍しいのも事実。ワウリンカやジョコビッチがラケットを壊す姿は、ある意味、景色に溶け込んで見えるのに、錦織がそれをやると胸が痛むのはなぜでしょう。それが日本人ファンの深層心理というものか、それとも錦織選手自身が自己嫌悪を深めているように見えるからなのか・・・。結論が見えず断念。

・杉田のアンタルヤOP優勝

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この記事へのコメントコメント一覧

ウィンブルドン決勝前~形にならぬ思いなど

halfwayvolley 様、
ご丁寧に返信ありがとうございます。

やはりケガでやむを得ない場合以外のの長期休養は難しいですよね。

精神的に常にハングリーでいるのも、尋常ではないでしょう。

ここのところ、いわゆる「勝負強さ」というものが急速に失われているように見えるのが心配です。
ブレークチャンスをものにできないのもそうですし、以前は驚異の勝率を誇ったタイプレークも、今年は落としてしまうことが多いように思います。 それも、強い相手に勝つことで裏打ちされる「自信」が取り戻せれば、また復活するのかもしれませんが・・。

自信を取り戻す相手としてフェデラーをあげてくださいましたが、私は個人的に、今年の全豪で調子の悪くなかった錦織選手がフェデラーに「こてんぱんに」やられたイメージが払拭できません。早いテンポでの試合はこび、前後へのゆさぶり、正確で深いショット。 フェデラーは完璧に錦織選手を封じ込めていました。 何か、あの試合が今年の錦織選手の負のスパイラルの始まりのようにも感じています。

単なる素人ファンですので、ピントはずれな意見かもしれませんが・・。

ウィンブルドン決勝前~形にならぬ思いなど

TCE00078193様、コメントありがとうございます。

私も「長めの休養」については本文中に書きましたが、現実にはこれ、大変難しい選択なのだろうと思います。功なり名遂げたフェデラーやナダルの休暇と違って、今の錦織の場合、脂の乗った27歳~28歳の時期をドロップすることは、キャリア上の判断ミスの恐怖と背中合わせです。プレーレベルを維持できないレベルの痛みなら選択の余地はありませんが、きっと今はそうではないのでしょう。リフレッシュを狙って休むというよりは、休まざるを得なくなって休んだら結果的にリフレッシュしている状態というのが、ありうる形かなと。

コーチ陣の件はちょっとわかりません。付き合いが長くなり、いわゆるコンフォタブルゾーンに入ってアップサイドが引き出し難くなったリスクはありますが、現陣営以上に成功させる人物を私は挙げることが出来ません。でも、錦織の能力を評価する名選手をスポット的に追加招集するのは面白そうですね。

とにかく今年はトップ10選手との対戦が少なくて、10位以下への負け試合が増えています。純粋にチャレンジャーの気持ちで戦った試合って何試合あったでしょう? 錦織選手はトップ選手と好試合が出来た時に自信を回復することが多いので、今そういう機会をどう作るか。個人的には、フェデラーにその相手役を担って欲しいですね。

ウィンブルドン決勝前~形にならぬ思いなど

記事、大変興味深く拝見しました。

チリッチに対する評価は大変共感できる部分がありました。
ウィンブルドン決勝 フェデラーVSチリッチの対戦予想も、うなずける部分が多かったです。

錦織選手の現在のポテンシャルと今後の展望についても、昨今の錦織選手への批判?批評?を念頭においた上でできるだけ平静にかつ希望を失うことなく分析されており、様々なややカミカゼ的めぐり合わせの中で錦織選手がフレッシュな状態を持続出来た時にはGS制覇はありえる、と自分も思いたいです。

外部的なめぐり合わせについては天に任せるしかないとして、錦織選手が今のやや停滞して見える状態から精神的にも肉体的にもリフレッシュする方策として、具体的に何が必要と思われますか? 
ツアー参加も控えて長めの休養を取るべきなのか、サポートチームに新しい風をいれるべきなのか・・・?
もし何かお考えがおありでしたらコメントいただけたらありがたいです。

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