Moon Ball in the Sun

米国テニスチャンネルのヘビー視聴者。ソック、キーズなど米選手の試合と重なると錦織戦の中継がないこともしばしば。選手の心理状態をいつも気にしながら観ています。

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最新の記事

「アメリカ男子テニス界を嘆く声」の考察

2017年7月22日、米国TVのテニスチャンネルでは、国際テニス殿堂(International Tennis Hall of Fame)のメンバーとして、ロディック、クライシュテルスらが正式に迎えたことが伝えられました。去年はサフィンやエナンが殿堂入りしています。ロードアイランド州ニューポートにあるテニス博物館には、テニスの歴史を語り継ぐ数々の展示品とともに、ロディック達の写真も加わっています。 ......続きを読む»

ウィンブルドン決勝前~形にならぬ思いなど

ウィンブルドン(全英と呼んではいけないようですね)の男子シングルスは、いよいよ決勝のフェデラーvsチリッチ戦を残すのみ。そして私の記事は、全仏3回戦で錦織がベルダスコ相手にやや不思議な逆転勝ちを収めた時以来になります。 この間1か月余、テニス界にもいろんな出来事があり、私も何度か記事を書き掛けました。ずらずらと量は書けるのですが、途中で筆が止まっては首をひねり、原稿をぐしゃぐしゃに丸めてはゴミ箱......続きを読む»

勝ちに不思議な「価値」あり~錦織vsベルダスコ戦。

「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」 プロ野球の野村元監督が引用した江戸時代の名言です。もともとは肥前国平戸藩主・松浦清の剣術の書からの言葉なのですが、野村節に乗ってすっかり有名になり、スポーツのみならず、会社経営の世界でも引き合いに出される機会が増えました。「勝って奢らず」の姿勢なり、勝因・敗因分析の重要性なりを説いており、教訓として使えるからでしょう。私も何らかの勝負の当事者......続きを読む»

2017年全仏オープン1・2回戦と錦織の道

2017年全仏オープンは、2017年ATPらしい展開となっていますね。 混戦から抜け出しそうに見えた選手が勝ち続けられない。例えばA.ズべレフ。上位ランカーを破り好調に見えた選手がすぐ後に下位選手に敗れる。例えばM.ズべレフ。投資理論からすると、非常にベットする妙味がある年です。1回戦屈指の好カード、A.ズべレフ対ベルダスコ、某オッズメーカーはこのマッチアップに、ズべレフ1.2倍、ベルダスコ......続きを読む»

2つのフェレール戦~こんな感じでよいと思うが・・・

マドリードとローマ、錦織は立て続けに2度フェレールと戦いました。 そして思います。錦織と錦織陣営は、一般に私たちが受ける印象よりも遥かに頭脳的で戦術的であり、そして果敢であると。 マドリードのシュワルツマン戦、フェレール戦。そして、たった今終わったローマのフェレール戦。米国東部時間帯では朝の出勤前ですので、全ポイントをリアルタイムでテレビ観戦できました。この、リアルタイムというのが案外大事で......続きを読む»

少し怖い、けど楽しみな錦織のマドリードOP復帰

マドリードオープンが開幕しました。錦織選手は、マイアミオープン準々決勝フォニーニ戦、手首痛を気にしながらの敗戦から、1か月半近い休養を経ての復帰戦です。 この復帰の日をずっと待ちわびていたものの、少し怖い復帰戦でもあります。 錦織選手に限らず、ありとあらゆる可能性がある今大会。錦織選手に関しては、序盤での敗戦・棄権という可能性も、可もなく不可もなくシード順通りベスト8止まりという可能性も、更......続きを読む»

タテ×ホコ?? クレーコートのボール痕とホークアイ

タテ×ホコ。ボール痕とホークアイのどちらが優れているか? こう切り出すと、これは議論にすらなりません。というか、正解はボール痕でしかありません。もし議論が成り立つとすれば、それは、クレーコートにおける判定確定システムとして、ボール痕チェックシステムとホークアイシステムの2つがあり、その優劣をどう捉えるかというテーマになります。 モンテカルロMSでのナダルvsゴファン戦を受け、クレーコートでの......続きを読む»

モンテカルロ閉幕~ケガとプイユとミスジャッジと~

モンテカルロMSが終わりました。序盤順当、中盤大荒れ、最後は大団円のクレーキング戴冠。いろんな事があったので、どんな切り口で書こうか迷いましたが、あまりストーリーに拘らず、頭に浮かんだことをポンポン挙げていこうと思います。 「風と雲と虹と」(1976年、NHK大河ドラマ)、「恋しさとせつなさと心強さと」(1994年、篠原涼子の大ヒット曲)ではないですが、テニス観戦という至福の時間を過ごしながら、......続きを読む»

2017年テニス界は、年初に描いた未来だったか~それとマイアミ少々

フェデラーのグランドスラム優勝をもう一度見たい――――― 2016年のウィンブルドン。 テニス史上最高の天才、しかしながら年齢による衰えが隠せなくなった34歳のフェデラーが、得意の芝コートを勝ち上がっていく姿を見ながら、そんな思いに駆られたファンも少なくなかったことでしょう。1年近く前の話です。 準々決勝。フェデラーは絶体絶命の窮地から絶好調チリッチを破りました。「神懸かり」には神......続きを読む»

アカプルコでクエリーが見せたテニス競技の「ある本質」

アカプルコはクエリーの優勝で幕を閉じました。米国テニスチャンネルで観戦していましたが、対米国人選手16連勝だったナダルが破れる、という小ネタ付きで報道されていました。クエリーは対ナダル5戦目にしての初勝利だそうです。 しかしまあ、今日はクエリーのショットがよく入る、入る。 クエリーはナダル相手に長いラリーに付き合う気などないのでしょう。70%の体勢でも、引っぱたける時は思い切り手首を使って引......続きを読む»

アルゼンチンOP準優勝~一人の錦織ファンの脳内を巡る想像

アルゼンチンオープン決勝、錦織選手は過去5戦で失セットなしの5連勝だったドルゴポロフに敗れ、準優勝で大会を終えました。 ファン心理っていうのは不思議なものです。5連勝して相性のよい相手だから、今回も勝つに違いないと思うか、そろそろ負ける巡り合わせかもな~と思うか。どちらのタイプもいると思いますが、私は圧倒的に後者のバイアスで見てしまいます。昨年の全仏オープンもそうでした。苦手だったガスケに2連勝......続きを読む»

全豪決勝~テニスの神の配合がもたらしたもの

2017年全豪オープン、フェデラーとナダルの決勝。 一人のテニスファンとして、予想もしていなかったし、願ってもいなかった組み合わせ・・・錦織が敗れるまではそうでした。でも、錦織がフェデラーに敗れた瞬間からは、(不純な動機から)決勝がこの組み合わせになることを望み、レジェンド二人の戦いを見守り続けました。しかし、実際に二人のプレーを見て、胸を打たれ続けているうちに、私の内なる不純物が徐々に洗い流......続きを読む»

フェデラーに負けるということ、荒れる全豪場所のこと

錦織選手がフェデラーにフルセットの激闘の末に敗れました。 同じ日、前の試合で、マレーがミーシャ・ズべレフ(スべレフ兄)に敗れたことで、正直に言うと、ファン心理としては、「勿体なさ」がこみ上げるわけですが、私としてはそれでも、昨年全仏のガスケ戦敗戦に比べると、遥かに消化がよい負けです。悔しいが、とても滋養のある、胃に染み込むような一戦でした。 好勝負でしたが、お互いに悪い時間帯はありました......続きを読む»

ジョコビッチ2回戦敗退〜豪州場所は荒れる?

ジョコビッチが2回戦で敗れました。 相手はイストミン。私としては、シード選手の序中盤の対戦相手として、割りとテレビでよく観る印象があります。この選手は、上位選手にも時々善戦するのですが、プレッシャーのかかる場面になると、早打ちになる傾向があり、試合終盤で勝利の女神が逃げていくシーンを何度か見ました。よくお似合いのスタイリッシュなゴーグルのせいか、真の表情が読み取れず、一人のテニスファンとしては、ま......続きを読む»

全豪~マレーに勝つことと勝った後のこと

2017年最初のグランドスラムの全豪オープン。私としても久しぶりの投稿です。 全豪のドローを見ていたら、いろいろな思いが巡ってきました。それぞれに繋がりのあること、ないこと色々ですが、なるべく支離滅裂にならないように書いてみたいと思います。 最初にお伝えしなければならないのは、テレビ観戦したり各種記事を読んだりしながら、自分の見方には以下のバイアスがあると感じていることです。 ◆ 去年......続きを読む»

ツアーファイナル~試合の評価は後から変わる

ワウリンカを圧倒、マレーとの激戦、チリッチ戦2セット以降の失速・・・。 錦織選手のテニスのクォリティの上下と連動するように、私たちファンの感情も激しく上下しますが、ここスポナビでは、テニスを愛する皆様の様々な意見が読めて大変興味深いです。ジョコビッチ戦までの時間も限られますので、その前に書いておきたいことを少々。まあツアーファイナルの特殊性を実感しながらの、一ファンのつぶやきです。文字にするとやや......続きを読む»

ファイナルは特別な舞台~マレーvs錦織直前

ツアーファイナルの第4日。マッケンロー組の第2ラウンド。数時間後にマレーvs錦織戦、そしてワウリンカvsチリッチ戦が執り行われます。 マレーvs錦織戦、私としては9月全米オープン会場で生観戦して以来ですが、今回はもちろんテレビを通じての通常観戦です。英米の時差の関係でこちらは仕事中なので、ライブでは見られないのが残念です。全米の劇勝のあと、次回マレーと当たる時は完膚なきまでに叩きのめされるかも......続きを読む»

マレーの1位奪取、錦織の今後とテニススタッツへの雑感

全米決勝から豪快に投稿をサボってしまいました。 もちろんテニス観戦はしっかりしていました。書こうかな、と思うことは何度かありましたが、途中で長旅が入ったり、後述する「投稿ネタの挫折」があったりで2か月弱が経ってしまいました。あやうく自分のログインパスワードを忘れるところでした。 そうこうしているうちに、マレーが念願のATPランキング1位に辿り着きました。今この瞬間、一番強い選手として異論を挟む余地......続きを読む»

全米OP生観戦最終回~超人ワウリンカ劇場

2016全米オープン生観戦シリーズも今回のファイナルで最後になりました。 全米オープンの会場はいつも華やかですが、ファイナルはまだ格別です。売店の商品も少し違います。よく見ると、Tシャツに「2016 FINAL」のロゴの入った限定商品が並んでいたりします。アーサーアッシュ会場では試合開始前の恒例のセレモニー。コート1面を覆う巨大な星条旗を兵士たちが誇らしく広げ、娯楽・スポーツの祭典の中にも厳かな空......続きを読む»

全米OP生観戦~ワウリンカ戦と心身のタフネス

全米オープン男子準決勝第2試合で錦織選手が敗れ、アーサーアッシュスタジアムを後にする群衆の中に私もいました。 錦織選手、あなたは大変なものを背負っているのですね。 家路に向かう人の流れに逆らうように、日本のテレビ局のカメラが、インタビューできそうな日本人ファンを探しています。2日前のマレー戦の後も何組かの報道陣を見ましたが、今日は一気に増えていました。この大会を報道する価値が、ここ数日で加速度的......続きを読む»

全米OP生観戦~執念のマレー戦

全米オープンQFのマレーvs錦織戦は、日本のテニスファンの胸に深く刻まれる名勝負でした。 この会場に自分が居合わせた幸運に感謝するとともに、「今日は大変なことが起きるからアーサーアッシュに行かなくてはならない」という思いに駆られた自分の勘を秘かに称えています。そして勝利を引き寄せたのは錦織の執念です。月並みな言葉ですが執念なのです。錦織が速く巧い選手なのは誰もが知っていますが、今日マレーの予想を超......続きを読む»

全米OP生観戦第2弾~そして運命のQFへ

今年の全米オープン、時間とお金の許す限り観に行くぞと心に誓っていましたがちょっと嘘でした。時間がなかろうが、お金がなかろうが結局行くんです、私。 というわけで大会第8日、デルポトロvsティエム、ワウリンカvsマルチェンコ、錦織vsカルロビッチ戦を観てきました。マレーvsディミトロフ戦はアーサーアッシュ「夜の部」でチケットが別のため断念です。日本人バイアスを取り除いて客観的に見るとどうでしょう。この......続きを読む»

2年ぶり錦織の生観戦~全米ベスト16出揃う

昨年の全米オープン初戦、錦織選手はペール相手に痛恨の敗戦を喫し、週末の試合観戦を楽しみにしていた在米錦織ファンは、きっつい喪失感を味わいました。 しかし、しかしです。今年は序盤をしっかり勝ち上がっています。私も「3回戦は絶対に会場で観る!」と心に決めて平日を過ごし、試合前日夕方のコート割り発表を今か今かと待ちました。この日のアーサーアッシュ(メイン)はセリーナとマレー以外は誰が入るか読みづらいが、......続きを読む»

全米オープン~なさそうでありそうな・・・願望

全米オープンのドローが決まりました。 私にとっても特別なトーナメントです。仕事の縁でニューヨークに居を構える今、超一流選手のプレーを生で見られる「超」のつく大イベント。しかもその中に普通に日本人がいる。錦織選手という日本テニス史上ありえなかったレベルの選手の現役ピークの瞬間が重なり、もはや、テニスファンとしては仕事をしているどころではない非日常の2週間です。 が、しかし。 昨年は錦織選手の試合......続きを読む»

シンシナティ制覇~やはり恐いチリッチ

シンシナティはチリッチの優勝に終わり、BIG4以外のマスターズ優勝者が19大会ぶりに生まれました。 マレーは五輪金メダル獲得の直後ながら、疲労と付き合いながら試合を勝ち進み、準決勝ではラオニッチをほぼ封じ込めての決勝進出。まさに悲願の世界ランク1位を狙うにふさわしい一線を画した強さ(=マレーの場合は「負けなさ」といった方がピンとくるかも)でしたが、今日はチリッチがそれを上回りました。 マレーvs......続きを読む»

ポイントゼロでもこの空気~リオ五輪テニス終盤

皆様、リオ五輪はお楽しみでしょうか。 テニスのブログを時々書かせてもらっている身でこんな事を書くのは憚れますが、五輪での私の最大の楽しみは競泳です。詳細は省きますが、そろそろ日本もBreaststrokeを「平泳ぎ」と訳すのはやめた方がいい時期が来ているのかもしれません。男子で金メダルをとったイギリスのピーティー選手のBreststrokeは、大昔の「カエル泳ぎ」でもなければ、北島康介の「平泳ぎ」......続きを読む»

リオ五輪と庭球道

カナダマスターズが終わり、リオ五輪が開幕しました。 テニスやサッカーはさておき、五輪こそが最高の晴れ舞台という競技が大勢を占める中、私も各種目楽しみで仕方がありません。今もテニスと競泳のチャンネルを忙しく切り替えながら過ごしています。 ということで、本日は話があちこちに飛ぶ展開になりますが、柔道、剣道、テコン道(?)のように対面型個人競技で求められる武道家精神の観点から「庭球道」なるものを考えて......続きを読む»

キャリア獲得賞金のプチ分析

テニス選手のキャリア獲得賞金で錦織が歴代30位入りの記事がありました。 えっ、もう30位なの? ずいぶん早いな。そう思ってATPの原データを覗きにいったらデータが凄いのなんのって。過去登録のあった選手をあまねくカバーしています。そして往年の名選手の名前を見ているうちに、また色んな思いが駆け巡りました。そんなわけで今回は若干懐古趣味的な記事になりますが、後半は現代のATPの考察を織り交ぜて・・・。 ......続きを読む»

準優勝を巡る幾つかの考察(再)

(注)執筆開始から1週間近く中断した後の記事のため、再投稿させていただきました。7月13日付投稿となっていた版は削除させていただきました。 ウィンブルドン男子決勝から1週間が経ちました。この間、多くの方がスタッツを丁寧に分析し的確に解説してくださったので、試合展開等について多くは触れません。ここではスタッツに表れない自分なりの感想と今後の展開を書かせていただきます。 BIG4の次の時代を担......続きを読む»

ウィンブルドンBEST4からの戦い

ウィンブルドン関連で3件記事を書いたので、クライマックスを迎える前に、その振り返りや現時点の思いなど記させていただきます。 まず錦織。 結果には驚いていません。錦織が万全の状態だったとしても、今回の芝チリッチはかなり厳しいと思っていましたし、脇腹の痛みと付き合う大会だったため状況次第では途中棄権も覚悟していました。リタイア後のコメントで、「3回戦まではプレーをしているうち痛みが消えた。4回戦は全......続きを読む»

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