MLB 戦いの原理を求めて

「ビリー・ビーンが戦っているのはマネーでもなければヤンキースでもない。教典と化した”過去の知性”である。しかし最先端のセオリーもいつかは”過去の知性”と化す。そのことを誰よりもビリー・ビーンは知っている。」

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。 歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。 MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィ もっと見る
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大谷翔平がヤンキースを選ばないと確信したその理由 記者会見を通じて

日本ハムが大谷翔平のポスティングに際して、もしも一つだけ大谷に対して注文をつけたとするならば、それは「メジャーへ移籍する以上、二刀流でプレイすることが条件である」というものではなかったかのかと考えています。 さてこれまで大谷のメジャー移籍についてウォッチしてきた当ブログですが、昨日の大谷のメジャー移籍への記者会見を見て、改めてヤンキースという線はまずないだろうと結論するに至りました。 なぜなの......続きを読む»

グリエルにみせたダルビッシュの寛容さの中には、思索しうる者だけ持つたしかな知性がある

私自身、世間における多数の意見は反対の立場を取ることが極めて多く、最下位のジラルディを擁護するかと思えば、二刀流・大谷がバッシングにさらされた時も栗山監督を擁護しました。 殿堂入り 私ならバリー・ボンズへ投票する ジャーナリズムの精神とは何か にもあるようにボンズも擁護すれば、永久追放の大合唱に晒された巨人の福田も擁護し、賭博はしても八百長はしていないピート・ローズに対しても擁護する姿勢を当ブ......続きを読む»

戦略なき者は敗れる!ワールドシリーズ、すべてを勝ちにいかないという戦略

前回の記事の補足 === 例えば、立憲民主党の躍進があったその背景には、共産党との共闘がありました。60以上もの選挙区で共産党が立候補を取りやめたからこその立憲の躍進。もし立憲も共産も、全力で全選挙区で勝ちにいけば、共倒れになったことは明らかです。弱者である立憲や共産が選挙で議席を確保するためには、当然そこには戦略が求められます。 スポーツでもインパクトの瞬間に至るまで、如何に力を抜いて、ここ......続きを読む»

ワールドシリーズを勝ち抜くための戦略!もはや意味不明のロバーツ監督の継投

すべての元凶は、第2戦7回のストリップリングにあったと私自身は考えている。 シーズン中でさえ、僅差勝ちパターンでストリップリングの継投は基本はなかった。そのストリップリングが投入された場面、対戦バッターは左投手を苦手としておりジャンセンからも値千金の本塁打を放ったゴンザレスであり、次の打者はレディックであった。左のシングラーニ投入で十分であったと考えている。 このストリップリングの意味不明の継......続きを読む»

2番ジャッジが躍動 ジラルディの真骨頂「動かざる力」

ALCS第4戦をジャッジの大活躍もあって見事な大逆転で2勝2敗のタイに持ち込みました。34打数21三振のジャッジを2番から下位へ下げるという選択肢もあったはずです。しかしジラルディは将来も見越してどれだけ三振を重ねても2番ジャッジは梃でも動かさなかった。それで負けても甘んじて批判を受け入れて自らの責任として負う覚悟ではあったのだと思う。 何か派手に動いてそれが成功すると、変化が目に見えるだけに多く......続きを読む»

ジラルディの攻撃作戦について フレイジャーに送りバントをさせるべきだったのか

レギュラーシーズンを任せるには、新思考派のジラルディは有能でありもっていこいの監督であるとも過去、何度か書きました。 なぜ、わざわざジラルディはレギュラーシーズン(ペナントという言葉を使ったはずです)を任せるにはもってこいの監督と書いたかと言えば、裏を返せばジラルディにはスモールなセンスに欠けるため、短期決戦での作戦に関してはやや苦手であると考えていたからでもあります。 TEXのワシントン監督......続きを読む»

フライボールはガチでもう古い!これからのメジャーのトレンドとなるアストロズの攻撃戦略を紐解く

タイトルの「フライボールはもう古い」が決して誇張ではないことが、最後まで読んでもらえたらきっと理解してもらえるものと考えています === 初戦 ヤンキースは14Kであるのに対して、アストロズは5K、第二戦もヤンキースは13Kであるのに対して、アストロズは4Kでした。なかなか三振を喫しないアストロズの攻撃陣、次々と三振を奪うアストロズの投手陣。いずれも2017年のアストロズのチームの特徴が良く出た......続きを読む»

下馬評を覆しヤンキース大逆転勝利を掴む。ジラルディ監督の出身大学を調べてみたら、凄かった!

ワールドチャンピオンの最右翼と見られていたインディアンズをALDSで撃破したヤンキース。 そのチームを率いるジラルディ監督に能力がないとなぜ結論できるのか、私には全く理解不能なのですが、当然のことながらミスは誰でもあります。しかしそれはジラルディに限ったことでもありません。例えばマドンのミスについてはスルーし、ファインプレーについては絶賛の声を上げる強い傾向が見受けられる一方、ジラルディ監督につ......続きを読む»

ヤンキースいよいよ決戦!勝負をかけろジラルディ

「短期決戦で重要な鍵を握る<継投> シャーザ―を降板させたベイカー監督の是非」というタイトルでもともとは2日前に下記の途中までアップしようと考えていました。 「 現在シャーザ―が降板しカブス戦の試合状況は7回1-1の同点。結果がどうなるかはわかりませんが、これほど愚かな継投を見たのは2014年10月4日、ナショナルズVSジャイアンツのNLDS第2戦以来かもしれません。ジョーダン・ジマーマンが先......続きを読む»

ジラルディの継投ミスについて 武田の解説はほんとうに正しかったのか

サンディー・コーファックスが受賞していたその設立初期、サイヤング賞は両リーグからたった一人しか選ばれないものでした。おそらく初期の厳しい基準をも満たしているサイヤング最有力候補でもあるクルーバーが逆転本塁打を打たれた瞬間に、交代させるべきだったと解説をしていたのが武田です。これほどフィーリング重視かつ結果論で語る解説者もきわめて稀だと言っていいでしょう。 調子がどうであれ2017年メジャー最高の投......続きを読む»

ピンチをチャンスへ変えろ!ヤンキース

ALDSでおそらくメジャーで現在最強と言っても過言ではないCLEと対戦できることは、ある意味、ヤンキースにとっては僥倖であると私自身は考えています。なぜならばたしかにピンチと言えばピンチですが、3勝をもぎ取れば次のステージへ行けるわけであり、弱者にとっては強者から4勝をもぎ取るよりも、それだけシリーズを勝ち抜ける難易度は低くなることを意味しているからに他なりません。 もしALDSでヤンキースがC......続きを読む»

「4番・ピッチャー大谷」は、二刀流という芸術作品をメジャーへ送り込む栗山監督の強い所信表明でもある

未だに中四日のメジャーでは二刀流など不可能であるとして、打者か投手かどちらにすべきか、ああでもないこうでもないとする人たちは、この大谷翔平のメジャー移籍に関しては周回遅れというよりもスタートすら切っていない状況下にあると言ってもいいでしょう。将来的にはDHのクローザーに収まるかもしれないし、肩を壊して打者一本になっているかもしれない。いろいろなシナリオは考えられるものの、大谷翔平の2018年のメジ......続きを読む»

大谷翔平の移籍先は、おそらくメジャーで唯一この9月に6人ローテを実践したチームになる!

結論から申し上げるならば、大谷翔平はおそらく、メジャーで唯一この9月に6人ローテを実践したチームへ移籍することになるでしょう。 メジャーは5人ローテで回さなければならないという固定概念。メジャー通を自認する程、この固定概念に拘泥する余りに大谷二刀流の可能性はまずないと早計に結論しがちなわけですが、それこそが張本的な固定概念に他ならないことに気づかねばなりません。 「誰も歩んだことのない道を僕は......続きを読む»

ラストに圧巻のピッチングをみせた田中は、ほんとうに給料泥棒なのか

7回15K0BBで締めくくったヤンキースの田中ですが、2017年のfWARは2.8で締めくくりました。1WARは800万ドルであり、2200万ドルの仕事をしたとセイバーメトリクスのファングラフスというサイトでは算定されています。つまりどれだけ印象が悪かろうが、セイバー的には給料相応の仕事を田中はしたと判定されています。 ところがこれまた出鱈目な記事が出ていました。あるスポーツライターは1WARは......続きを読む»

アーロン・ジャッジはMVPを獲れるのか!セールはクルーバーに逆転を許す

ワールドスポーツMLBではrWARのランキングを元に、アルトゥーベがMVPでありサイヤングはクルーバーであると結論をしていました。 rWAR アルトゥーベ 8.3 ジャッジ   7.7 クルーバー  8.0 セール    6.0 しかし、当然のことながらfWARも同時にチェックしなければなりません。そうすると順位が逆転していることがわかる。 fWAR ジャッジ   8.1 アルトゥーベ......続きを読む»

ダルビッシュ 本番に向けてスライダーの大復活!

予想が外れたことも含めて、率直に偽りなく話します。 ダルビッシュ有に危険シグナルあり!肉体改造の功罪をセイバーメトリクスする この記事でも分析したように、ダルビッシュ最大の武器であるスライダーの切れが著しく落ちたことによって2017年のパフォーマンスはキャリアを通じても厳しいものになる可能性が高いと結論していました。この点については、LADへ移籍してからスライダー改善の取り組みをしたことからも......続きを読む»

なぜ田中はフォーシーム・ファーストボールを投げないのか?について解説を試みる

昨日、解説者今中は4シームを投げないのが田中の打ち込まれた原因と指摘していました。 昨日の配球数 全96球の内容です。 スライダー   37 スプリット   31 ツーシーム   5 フォーシーム  10 カッター    12 カーブ     6 スライダーとスプリットの割合が極端に大きくなっています。まずは下記の球種別 被OPSデータを見てください。 2017年の球種別 被OPS スラ......続きを読む»

メジャー最高のピッチャーズパーク・ベスト10を探る(サンプル3年)

過去3年の平均からピッチャーズパークベスト10の順位を求めてみました。 10位 ペトコパーク      SD  0.921 9位 トロピカーナフィールド TB  0.919 8位 ブッシュスタジアム   STL 0.918 7位 プログレッシブフィールドCLE 0.914  6位 セーフィコフィールド  SEA 0.913 6位 シティーフィールド   NYM 0.908 5位 アナハ......続きを読む»

歴史的な大失速、ドジャースが決断すべきこと

ダルビッシュが好投する昨日の直前にこの記事は書いたものです。 エースカーショウによってストップされた73年ぶりの11連敗。PO進出自体に問題ないものの、メジャー最低勝率争いをしているジャイアンツにまで苦戦を強いられるドジャース。8月まではメジャー最強であったドジャースが9月に入りメジャー最弱のチームへとがらりと転落したことは数字上も明らかになっています。9月に入ってからの得点力NL15位・防御率......続きを読む»

「外野スタンドに畑を作れ」 常識破りのボールパーク!

あるTV番組で、日本ハムの2軍ホームである鎌ヶ谷スタジアムが大変なことになっていると紹介されました。 外野スタンドに<野外プール>が設営され多くの子供達は野球そっちのけで水遊びをし、「スタジアムの中に畑があってもいいんじゃないか」とレフトスタンドに<枝豆畑>を作り試合後に収穫イベントを行い、「野球の後にプロレスを見てもいいんじゃないか」とスタジアムの外に<プロレスリング>を設置し地元のプロレス団体......続きを読む»

フライボール革命と守備シフトの関連性についてセイバーメトリクスする

守備シフトとフライボールレボリューションの関連性について、GB率とFB率から分析を試みます。 (2007~2011年と2012~2016年という5年くくりのフェーズで捉えるとわかりやすい構造となっている。) GB率 2007 43.5 2008 43.9 2009 43.3 2010 44.3 2011 44.4 2012 45.1 2013 44.5 2014 44.8 守備シフト元年 ......続きを読む»

「誰も歩んだことのない道を僕は歩いていきたい。」大谷翔平

二刀流を題材にして 戦略家とはどういう思考をするのかをテーマにした記事です。戦略的な意味で頭が柔軟であるとはどういうことなのか。 === 大谷二刀流はメジャーの中四日では現実的には不可能である、よってどちらかに絞り込むべきであると考える人がいます。 2016年大谷は現実にイチローの日本時代のキャリアハイの成績を超えるWARをたたき出しました。イチローがメジャーでもALリーグ最高のfWARを全盛......続きを読む»

日本ハムの壮大なるボールパーク構想と大谷二刀流とパドレスと

ある夏の夕暮れ、緑の芝生豊かなサンディエゴの公園を若い女性が、犬を連れながらのんびりと散歩をしている。一点、この公園が他と違うのは、メジャーリーグを代表するペトコパークの一部というところにある。ペトコパークの右中間スタンド奥には試合のない日には街の人々がふつうに訪れることのできる公園となっており、試合の日に限り、その公園は観客席となるような実に斬新なスタイルとなっている。 ボールパークとはベース......続きを読む»

ドジャースが更なる補強 グランダーソン獲得その理由

クラッチヒッターは存在する!そのセイバーメトリクスの常識を疑え でもザイディについて少し述べたように、ドジャースの首脳陣はデジタルで論理的な思考だけでなく、アナログなものに対しても十分に価値を見出す極めて柔軟性の高い集団です。<数で表現されるもの>に対してのみならず、<数では表現されないもの>に対しても、偏見を抱くことなく両者に適切な距離感をもって知的なアプローチする姿勢を持っているのがドジャー......続きを読む»

失速するアストロズ 虎視眈々のインディアンズ 

8月に入ってからも順調に勝ち星を伸ばすドジャースとは対照的に、コレアの欠場もあってか全くと言っていいほど補強をしなかったアストロズは5勝9敗と失速しています。結果論ではなく、フラッグディールで何らのインパクトのある動きをしなかったルーノウの判断は果たして正しかったのか、大きな疑問は残ります。交渉材料としてのプロスペクトは十分にアストロズは持っていました。ゲーム差が開き過ぎていたためにルーノウに慢心の......続きを読む»

強さと人気を取り戻すヤンキース最高の切り札こそ、ブライス・ハーパー獲得である

後半戦は失速しているものの昨年わずか打率179、OPS608に過ぎなかったアーロン・ジャッジが覚醒し、OPS1.000を超えるスーパースターへとのし上がってきました。よって事情が変わって当初予定していたブライス・ハーパーを2018年のFAで獲得する必要性が疑問視されてきているという話もあるそうです。MLBの知識や情報についてとても詳しい人にありがちなのですが、残念ながら戦略についての知識が決定的に欠......続きを読む»

ダルビッシュ、ドジャースへ移籍して明らかに変わった3つのこと

簡潔に3点にまとめました。 ●ドジャースのバックアップ体制が万全であること 「LAD新社長フリードマンのゴードンを放出した戦略とその誤算」 にも示したようにDRS+30は30チーム中第4位でありメジャー屈指の守備力、数年前よりドジャースは戦略的に着々と守備力強化に努めていたことが明らかになっています。攻撃力もWARの高さはアストロズについで2位。更にに言うならば、ブルペンもナリーグ最高レベル......続きを読む»

ドジャース ダルビッシュのスタッツが劇的に改善される可能性あり

この記事のタイトル、アップする直前までは「アストロズ、カイケルの意見を支持する」というものでした。最後にダルビッシュにも言及しています。いずれにしてもこの記事を貫くテーマは<メンタル>です。 ==== 「ベースボールは数のスポーツである」という考え方を基盤として、セイバーメトリクスはデジタルな思考を元に発達してきたわけですが、一方において数では表現できない<メンタル>や<クラッチ(大舞台での勝......続きを読む»

ワールドスポーツMLBについてレビューする 印象よりもファクトを重視すべきである

下記はパークファクター2017年です。1位はコロラドのクワーズフィールドですが30位に改めて注目してください。 MLB Park Factors - Through July 26, 2017 RK PARK NAME RUNS HR H 2B 3B BB 1 Coors Field (Denver, Colorado) 1.323 1.274 1.166 1.140 2.716 1.004......続きを読む»

アストロズ・ルーノウGMにみる戦略的思考力 あるひとつの仮説

通常、セイバーメトリクス分析というと攻撃と防御を分類して、それぞれについて詳細に分析を試みるものですが、このアストロズの分析だけは攻撃と防御を単純に分けられないところに極めて大きな特徴があります。2015年では攻撃におけるFB率と防御におけるGB率が、ひとつの強力な理念によって釘差しになっていることを見てきました。 <攻撃についての分析>と<防御についての分析>。 通常この両者の狭間には、マージ......続きを読む»

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