MLB 戦いの原理を求めて

「ビリー・ビーンが戦っているのはマネーでもなければヤンキースでもない。教典と化した”過去の知性”である。しかし最先端のセオリーもいつかは”過去の知性”と化す。そのことを誰よりもビリー・ビーンは知っている。」

field_of_dreams

大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。 歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。 MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィ もっと見る
  • 昨日のページビュー:5112
  • 累計のページビュー:2552865
  • (07月27日現在)

最新の記事

アストロズ・ルーノウGMにみる戦略的思考力 あるひとつの仮説

通常、セイバーメトリクス分析というと攻撃と防御を分類して、それぞれについて詳細に分析を試みるものですが、このアストロズの分析だけは攻撃と防御を単純に分けられないところに極めて大きな特徴があります。2015年では攻撃におけるFB率と防御におけるGB率が、ひとつの強力な理念によって釘差しになっていることを見てきました。 <攻撃についての分析>と<防御についての分析>。 通常この両者の狭間には、マージ......続きを読む»

ダルビッシュ 移籍へのカウントダウンはじまる

7月21日のレイズ戦に登板したダルビッシュ。8イニングを投げて、3HRは献上したものの12K1BBという素晴らしい投球内容でありフラッグディールにおけるショーケースとしては大成功でであったと言えます。特にファーストボールを中心に空振り率が抜群であったことはダルビッシュの株を更に上げたはずであり、ダニエルズにんまりというところかもしれません。 TEXもワイルドカード圏内ではあるものの、それなりに良い......続きを読む»

フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その1

この記事を書くまで2週間ずっと考え続けて、ようやくある結論に達しました。「フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その2」において、驚くべき超攻撃革命がアストロズの現場で起きていることについて触れていきます。 === フライボールレボリューションの概要 4シーム(別称ライジングファーストボール)を含むすべての投球はマウンドからホームベースへ向かって落下す......続きを読む»

フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その2

フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その1の つづきになります。 ==== 第三は、exit velocity(打球速度)という視点です。ゴロでもなくフライでもないものはラインドライブとしてカテゴライズされます。 ラインドライブ  AVG 628 SLG 955 OPS 1583 BABIP 615 HR 595 フライ      AVG 211 S......続きを読む»

ヤンキース・キャッシュマンGMをもっと評価すべきである 戦略とは何か?

キャッチャー・ゲーリー・サンチェス、ショート・ディディ・グレゴリアス、セカンド・スターリン・カストロ、センター・アーロン・ヒックス。ヤンキースのセンターラインを司る4人を抑えたのもキャッシュマンGMであるならば、現在MLB全体のWAR1位であり三冠王でもあるアーロン・ジャッジをドラフト1位で獲得したのもキャッシュマンGMです。 これまでジラルディ監督もそれなりの堅実で優れた働きをしていると言えま......続きを読む»

田中そしてダルビッシュ、長いキャリアの中で運不運は必ず相殺される

ダルビッシュ の2012年と2017年の成績です。 2012年 ERA 3.90 FIP 3.29 LOB率 70.5 2017年 ERA 3.18 FIP 4.11 LOB率 84.8 2012年のダルビッシュが如何に運に恵まれていなかったかを裏付ける数字となっているように、2017年ではその逆であり運に恵まれていることを示しています。すべての人がセイバーメトリクスに対する理解をしているわけ......続きを読む»

際立つロバーツ監督の決断力

2016年度の最優秀監督賞を受賞したロバーツは類まれなる決断力の持ち主であり、昨年も心を鬼にしてリッチ・ヒルを7回完全試合ペースも降板させたように、「チャンスの女神に後ろ髪はない 」と言わんばかりに昨年のPOでも勝負所で絶対エース・カーショウをリリーフさせNLDSでも勝ち抜きました。 今回の前田の件も、前言を翻すことも厭わず手遅れになる前に早めの決断を下しました。1勝が命取りになることをロバーツ......続きを読む»

ドジャース前田、ローテ生き残りをかけた次回登板は原点回帰を

さすがに4回で92球はあまりに球数が多すぎるため擁護しようがありません。 投手に課せられた第一の仕事は試合を作りイニングを稼ぎ、中継ぎへ負担をかけ過ぎないということであり、更に言うならチームを勝利に導くべく自軍が得点を取るまでは相手に先取点だけは与えないということであるならば、DL明け以降の前田のピッチングに対する印象、総合評価は前回の試合をもって非常に厳しいものとなりました。(客観的には調子が......続きを読む»

スタットキャストは旧来のスタッツの奥にあるものへ光を投げかける

LADにベリンジャーという超プロスペクトがメジャーデビューを果たしました。惚れ惚れとするスィングスピードは頭抜けており、デビュー戦金田正一から四打席連続四三振を喫した長嶋茂雄ではないですが空振り三振ですら様(サマ)になっている。一方2017年のイチロー三振のシーンを見ると、ファーストボールには振り遅れ、変化球の時などは体が無様なほどに前に出されています。 自分のタイミングでフルスィングしているカッ......続きを読む»

Pitch Valuesは語る ダルビッシュのスライダーに切れ戻る むしろ最も危険な球種とは・・・

「ダルビッシュ有に危険シグナルあり!肉体改造の功罪をセイバーメトリクスする」 前回の記事の中でも、ダルビッシュに何か変化があれば記事にすると言いました。どうやらダルビッシュ最大の武器であるスライダーが良い方向へ改善されつつあることがデータでも明らかになってきました。 Pitch Valueというスタッツがセイバーメトリクスにはあります。投手/打者が一球毎に状況(ストライクカウントまで考慮した得......続きを読む»

田中将大 これで2017年のオプトアウトはほぼ確実になくなった!

ジーターの永久欠番セレモニーにおいて大炎上を喫した田中将大ですが、2017年のオプトアウトはほぼ確実になくなったと考えていいでしょう。 ところで田中との契約延長は32歳から33歳を更に2年追加で一年あたり2500万ドル前後延長すると予想されていましたが、結果的にヤンキースの見送った判断は正解となりました。当ブログ的には延長してもその判断が決して間違ったものであるとは考えていませんが、田中よりも遥......続きを読む»

ドジャースの新たなローテ戦略 前田健太のDL入りはフェイクか

クレイトン・カーショー、前田健太、リッチ・ヒル、ブランドン・マッカーシー、柳賢振の5人ではじまったドジャースのローテですが、控えにもDL入りしているやスコット・カズミアやブロック・スチュワート、ジャスティン・マスターソン、フリオ・ウリアス 、アレックス・ウッド等十分にローテをこなせる人材は多数おり、これらを状況に合わせて入れ替わり立ち代わり5人の枠を埋めることによって、スターターのフィジカルをリフ......続きを読む»

サプライズと表現された快進撃のヤンキース

開幕から絶好調のヤンキース。ここでヤンキースの衰退について述べてきた当ブログが記事にしないわけには参りません。偽りなく虚心坦懐に語ったつもりです。これまで私がここで語ってきた記事のすべてつなぎ合わせて、現状のヤンキースを解釈するとこうなるという構成になっています。尚、記事を編集し続けてアップしたのが10日後なってしまったことを予めご了承ください。(^^; 私淑してやまない先日逝去された故・渡部昇......続きを読む»

新しいダルビッシュにサイヤングの目はあるのか

セイバーメトリクスの歴史において最大の発見とも目される指標にDIPS(FIPはDIPSの一種)があります。投手の本質的な力は<K,BB,被HR>という三種類のスタッツで表現できることを統計的に明らかにした指標であり、特にKとBBは球場の大きさに左右されないだけにその投手の力量を端的に表現するものとして広く知られます。POのような短期決戦とは違い、特にシーズン序盤などはまず私が投手におけるその試合の......続きを読む»

ダルビッシュ有に危険シグナルあり!肉体改造の功罪をセイバーメトリクスする

トミー・ジョン手術のリハビリ期間中におけるダルビッシュの特に上半身につけられた筋肉の発達には目を見張るものがあるが、果たして、肉体改造の試みは吉と出るのかそれとも凶と出るのかセイバーメトリクスによって分析を試みたい。 まずは誰でも映像を見ればすぐにわかるように、ファーストボールの球速がアップしたことはpitch F/Xでも明らかになっている。奪三振王を獲得した2013年が平均球速92.8マイルだっ......続きを読む»

WBC決勝ラウンドを前に、よりフェアーな判定システムの構築を望む。集合知、人工知能、トラッキングシステム・・・

ふっと単純に思い浮かんだアイデアの一つです。あくまでお遊びの思考実験です。現実的でないことは百も承知。どうかごゆるりと。今回は10年ほど前に社会学において発見された<集合知>からチャレンジシステムについて見解を述べてみます。 === チャレンジシステムに疑念を感じざる得なかったのは、2016のポストシーズンでのことです。 先取点を獲得したチームの勝率が圧倒的に高いというデータがある戦いにおいて......続きを読む»

大谷翔平、100年に1人の逸材であることを証明するために。パドレス入りへ大きく前進か

MLBの雑誌を読んでいると向こうのスカウトらしき人物が大谷翔平について、「はっきり言おう、メジャーの球団で大谷に対しての評価はあくまで投手のものであり、二刀流について現実的に考えているところはほとんどない」そのようなことを上から目線で語っていました。それは元・ドジャーススカウトの意見と基本的に一致するものであり、メジャーの現実をよくわきまえたメジャー通を自任する人たちのリアリズムと言ったところでし......続きを読む»

バリー・ボンズは必ず殿堂入りすることになる

何事も明け透けに語ってしまう暴言王カート・シリングは、ラジオ番組で「現役時代にレッドソックスの トレーナーから禁止薬物を薦められた」と告白したことが過去に記事となったことがあります。あれだけPEDに身を染めたクレメンスにも手厳しい態度を見せてきたシリングのことです。シリングは良くも悪くも思ったことを口に出してしまう性分故に、率直であるからこそ、シリングの言葉に一定の信頼を持っています。 ところで......続きを読む»

イチローとジョー・ジャクソンを結ぶ 偉大なるベースボールの力

”それを作れば彼はやってくる・・・” どこからともなく語りかける声なき声に導かれるまま、主人公レイ・キンセラが<それ>を作り始めるところからこの物語は始まります。 映画「フィールド・オブ・ドリームス」。 この原作者であるキンセラは大のイチローファンでも知られています。イチローへの熱烈なラブレターとも言うべきエッセイまで上梓しています。これから少しだけ、この映画とイチローを結びつけるお話......続きを読む»

野球の神様に愛される条件 スポーツキャスター時代から栗山英樹の言葉をずっとウォッチしてきた

紀貫之は「詩歌には天地をも動かし、神々の怒りを鎮める力がある」という強い信念を持っていました。天地や神々とも大いに和する言葉。大和言葉にそれだけの力があり、それが日本の伝統文化の根幹も成しています。まずは当ブログが「言葉」をどう捉えているのか、ギリシャ哲学から話は始まります。 ということでここで引き返してもらってもかまいません。ターゲットとしている人を相当に絞り込んだ記事となっています。  ......続きを読む»

2017年、大谷翔平争奪戦を制すために、最大のキーとなるものは何か

究極のメジャー志向であった高校時代の大谷翔平はドラフト直後に「自分の気持ちは変わりません。評価していただいたのはありがたいですが、アメリカでやりたいという気持ちは変わりません」と語りメジャーへ本気度はガチであったと言ってもいいでしょう。 2016ドラフト6位で指名された履正社の高校生も、指名が低ければプロ野球は考えていないと表明していましたがその後の展開が全く異なりました。履正社の高校生が日本ハ......続きを読む»

2017年、大谷翔平に待ち受けるインターナショナルFA・ボーナスプールの壁

新労使協定では、インターナショナルFA・ボーナスプールの各チームに割り当てられている金額は勝率に応じて475万ドルから575万ドルに設定されている。ただしこのインターナショナルFA・ボーナスプールの金額は他球団とトレードによって金額枠も動かせる。尚上積みできる金額は最大で当初の金額の75%までである。よって最大1000万ドル前後まで契約金枠をチームは増やすことが可能となる。 しかしインターナショ......続きを読む»

2017年、大谷翔平の移籍先としてパドレスが最有力な理由

ご存知のように日本ハムはサンディエゴ・パドレスのシニアアドバイザーのランディ・スミスとGM付シニアアドバイザー兼メジャーリーグスカウトディレクターとして契約しました。インターンとしてパドレス入りした斉藤隆がサンディエゴのキャンプ地でもあるアリゾナ州ピオリアで開催した日本ハムの春季キャンプの面倒見たように、2008年から日本ハムとパドレスは業務提携している。 現在パドレスのグリーン監督も日本ハム在......続きを読む»

落合に日本ハムのGMは絶対に務まらない理由とは

追記)なぜ 敢えて日本ハムというワードを出したのか それは物事を相対化させることによって今の中日の問題点の輪郭がよりクリアになってくるからです。チーム自体の戦略性にも相当の差があります。セリーグで最下位ということは事実上12球団で今最も弱いチームということになります。 落合GMをボロクソ言っていたのが辞めた途端、落合だけがわるいのではない、実は人情派である、選手、監督としては超一流であったという一......続きを読む»

カブスのエプスタイン、K/BB歴代1位の上原を獲得する

まず最初に修正します。 BOS時代シリングを獲得したのはエプスタインですが、ペドロを獲得したのは前BOSのGM、現BALのGMデュケットです。以前書いた記事で勢い余って間違った部分があり、ちょうどいい機会なので修正記事をアップしておきます。K/BBが史上最強レベルのスターターであったシリングを獲得したのがエプスタインであったように、K/BBが史上最強レベルのリリーバーを獲得したのもエプスタインとい......続きを読む»

8年連続で最優秀監督賞ポイントを獲得しているジラルディは、もっと評価されるべきである

これは2016の最優秀監督賞ポイントの順位です。 1 Terry Francona CLE 2 Jeff Banister TEX 3 Buck Showalter BAL 4 John Farrell BOS 5 Joe Girardi NYY 6 Scott Servais SEA PO進出した地区1位もしくは2位の監督に多くのポイントが入っていることがわかります。しかしながら......続きを読む»

2017年大谷翔平、メジャー移籍問題の本質を戦略的観点から紐解く

インターナショナルFA25歳未満ルールの戦略的な思惑について3つの側面から考えることによって、この問題をきっちりと頭の中で整理してゆくことを本稿の目的とします。 まずMLB機構のインターナショナルFA25歳未満ルールを掲げた戦略の目的としては、すでにおわかりのとおりJリーグのように絶えず入れ替え戦のあるような下部リーグをもたないメジャーリーグ(マイナーリーグはあくまでファームでありメジャーリーグ......続きを読む»

ダルビッシュの提言 ロースター26人になるのか 投手の健康問題

ダルビッシュがトミー・ジョン手術を受けることが決定した際、2015年3月ネットの某所で書いたもののダイジェストをここに掲載します。ベースボールと野球に横たわっている投手の健康についてのお話です。一部加筆修正してありますが、コンテンツについては基本そのままです。 === 奪三振王も獲得し、サイヤングポイントにおいて2位に入ったこともあるダルビッシュ有はMLBにおいては歌舞伎で言うところの千両役者......続きを読む»

「MLB 戦いの原理を求めて」をスポナビにエントリーするまで

「大統領選で大敗北を喫したMLB天才セイバーメトリシャン、ネイト・シルバー」 前回の記事の補足となります。当ブログの主たるテーマが「戦略」です。シーズンオフということもあり番外編として「戦略」そのものに焦点を絞り込んで今回の大統領選とも絡めてお話をします。そして最後にこの記事を下敷きとして、スポナビにエントリーした経緯の話となります。4年に一度の番外編ということでもあり、どうかこの一回だけなので......続きを読む»

大統領選で大敗北を喫したMLB天才セイバーメトリシャン、ネイト・シルバー

かつてMLB関連のコラムニストであった季啓充さんが書いた「大統領選とセイバーメトリクス」というタイトルの記事があります。セイバーメトリクスの威力が選挙戦の予測において、瞠目すべき成果を上げているという論調の記事であったわけですが、今回はその真逆の記事を書きます。なぜネイト・シルバーの予測システムは今回の大統領選で大敗北を喫したのか、その理由を最後に記しておきます。 「田口壮の解説力 その奥深さを......続きを読む»

1 3 4 5 6

このブログの記事ランキング

  1. 大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる
  2. LADはプイーグ放出をすべきである
  3. 栗山嫌いの野村克也に本物の知性はあるのか?
  4. なぜ張本勲・野村克也は栗山監督を未だ認められないのか
  5. 大谷の二刀流に反対していた人たちは誰か 改めて検証する
  6. カブス史上最悪のトレード セイバーメトリクスの限界とルー・ブロックに輝きをもたらしたもの 
  7. ダルビッシュ有に危険シグナルあり!肉体改造の功罪をセイバーメトリクスする
  8. 巨人、福田を永久追放してはならない そしてピート・ローズ
  9. なぜ四割打者は絶滅種と化したのか?
  10. ピート・ローズさん 昔はツーシームもチェンジアップもないでしょう。

このブログを検索

月別アーカイブ

2017
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年07月27日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss